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2003 年度 実績報告書

循環型社会システムの体系的分析化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 14380272
研究機関神戸大学

研究代表者

田浦 俊春  神戸大学, 自然科学研究科, 教授 (00251497)

研究分担者 玉置 久  神戸大学, 工学部, 助教授 (10227267)
竹内 憲司  神戸大学, 経済学研究科, 助教授 (40299962)
キーワード循環型社会 / リサイクル / 間接制御 / 価値創造 / 潜在機能
研究概要

昨今、持続型社会を形成するための政策や技術開発が積極的に進められているが、それらの多くは、法規制に代表されるトップダウン的な方法である。トップダウン的にすすめることによって、高率的に持続型社会を形成することが可能になるが、限定的であるにしても生産活動に対してトップダウン的に制約を加えるということには、生産活動の原点である創造的な活動をも衰退させてしまう、という危険性がある。創造的で自由な活動は、社会の活力の源である。それに対する制限は最小限にすべきである。
そこで、本研究では、新たな循環型社会の形成方法として、生産者のみならず消費者の創造的行為に注目し、それが創発されればされる程、社会の持続性も確保されるような考え方の可能性について探った。本研究では、この考え方の実現可能性を探り、そこにおける新たな製品設計論を構築することを試みた。
まず、本研究では、循環資源の多様性や消費者の意思決定の多様性と、社会の持続性との関係について分析を行った。そして、資源循環プロセスに適度の多様性があれば、社会は、より持続的になることを明らかにした。次に、創発的に資源が循環するために必要な制約について検討し、間接制御という方法によると、強い制約よりも緩い制約の場合が、より資源を循環させるのに効果的な場合があることを示した。これらの結果より、ある程度の多様性のもとに、緩い制約を加えることで、創発的に循環型社会を構築することが可能であることを示すことができた。最後に、多様な資源循環を可能にするための人工物のあり方として、潜在機能に注目した人工物評価方法について検討した。そして、持続社会システムにおける製品設計論として、メタデザインと呼ぶ考え方を提案した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Kohtaro Kakimoto: "A Framework for Analyzing by Using the Rewriting System"Proceedings of EcoDesign:3nd International Symposium on Environmental Conscious Design and Inverse Manufacturing. 69-74 (2003)

  • [文献書誌] Takuya Matsumoto: "Simulation-Based Study on Resources Circulation Systems -- An Autonomous Decentralized Model and Agent-Based Simulation --"Proc.of the 2003 IEEE Int.Symp.on Computational Intelligence in Robotics and Automation. 1387-1392 (2003)

  • [文献書誌] Toshiharu Taura: "Similarity Conversion : A Key to forming the function space"Proceedings of ICED 2003:14th Int.Conference on Engineering. (CD-ROM). (2003)

  • [文献書誌] Mln An: "A Study on Acquiring Model's Criterion Focusing on Learning Efficiency"Proceedings of the Twelfth IASTED : International Conference on Applied Simulation and Modeling. 163-168 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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