研究課題/領域番号 |
14380280
|
研究機関 | 国学院大学栃木短期大学 |
研究代表者 |
谷口 弘一 國學院大學栃木短期大学, 初等教育学科, 教授 (60002771)
|
研究分担者 |
林 一彦 大阪学院大学, 経済学部, 教授 (60121753)
佐野 浩 奈良先端技術大学院大学, 遺伝子研究センター, 教授 (20178809)
|
キーワード | 希少種 / 保護種 / 生態調査 / 北海道 / DNA解析 / 分布調査 / カラフトアツモリソウ |
研究概要 |
本年度の調査種は60種である。主なものはサンリンソウ、エゾネコノメソウ、アツモリソウ、クマガイソウ、イチョウラン、チシマキンレイカ、トチナイソウ、ワニグチソウ、カキツバタ、コタヌキモ、イトキンポウゲ、ウスユキソウ、カリガネソウ等である。開花期の天候不順でビデオは再撮影を行うものが多少生じた。対象種が予定を下まわったのは、数年前の生育地が変化し生育地を見い出せなかったためである。 礼文島のカラフトアツモリソウの人工授粉を行い、種子培養を開始した。現在プロットコームの形成が見られる。このためクリーンベンチを購入した。 アツモリソウ属の生態調査は、ウラジオストク地方の開花が1ヶ月も早く、渡航手続きが間に合わずオルガ女史に調査を依頼した。サハリンの調査は宿泊場所を確保することができず、先方に生育地の調査を依頼し、10月札幌へ関係者2名が来たので調査地点の確認をした。 カラフトアツモリソウのDNA解析は林が現在データ分析を行っている。Ventory CosumとCalceolusについては花粉の匂い分析を行い、DNA解析と同じ傾向が見られ、これらは、独立種であることが更にはっきりした。 10月研究成果発表Bで「北海道の稀少種の現況と問題点」のシンポジュウムを開催し、稀少種リストの再検討データを発表した。
|