研究課題/領域番号 |
14380280
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研究機関 | 國學院大學栃木短期大学 |
研究代表者 |
谷口 弘一 國學院大學栃木短期大学, 初等教育学科, 教授 (60002771)
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研究分担者 |
佐野 浩 奈良先端科学技術大学大学院, 教授 (20178809)
林 一彦 大阪学院大学, 経済学部, 教授 (60121753)
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キーワード | 絶滅危惧種 / 稀少保護種 / DNA解析 / カラフトアツモリソウ / アツモリソウ |
研究概要 |
研究目的 1.北海道の生育する稀少保護種400種について分布生態調査を行い、それをビデオ、スライド、で記録し、その現況を把握すること。2.稀少種のDNAデータを構築するための対象種の葉のサンプルを収集すること。3.アツモリソウのDNAによる系統性を見ること。4.カラフトアツモリソウの系統性を明確にすること。5.レブンアツモリソウの発芽の最適条件を見出すために種子の無菌培養を行うこと。 方法 分布調査は開花に合わせて分布密度、株の測定を行って記録し分布図を作成する。DNA解析は米国は水上が、サハリンは谷口が行う。稀少種のDNA解析のための葉のサンプルは調査時に行いシリカゲルを封入し低温で保存する。無菌培養は谷口の実験室で行う。 研究成果 生態調査の対象種400種のうち生育地の変化、気候条件により現在まで調査の完了したものは300種であり、平成17年度も調査を継続して行う。DNA解析のためのサンプルは250種を収集保存している。株数の少ないものは開花期に葉の収集を行わなかった。サハリンのカラフトアツモリソウの調査を2回行ったが、生育株を発見することができなかった。米国のアツモリソウについてに3種のサンプルを得ている。カラフトアツモリソウ(礼文)キタミアツモリソウ(北見)のものについてのDNA解析では明確な結果が見られず、本年再分析を行う。平成18年度中にこれらの研究成果を報告書又DB化する予定である。なお、本研究の成果発表として平成15年10月「生物多様性保全の理念と北海道における植物保護の現況と課題」をテーマとしてシンポジウムを開催した。
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