研究課題
基盤研究(B)
エンドサイトーシスの調節機構に関して、以下を明らかにした。1)Amphiphysin 1によるエンドサイトーシスの調節Dynaminによるエンドサイトーシス小胞の形成は、大型単層のリポゾームをGTP存在下にDynaminと反応させることによって再構成できる。この再構成系にAmphiphysin 1ノックアウトマウスの脳細胞質を用いることにより、Amphiphysin 1がDynamin 1のGTPアーゼ活性を増強させ、Dynamin依存性の小胞形成を増加することを明らかにした。この効果には、Amphiphysin 1のBARドメインとSH3ドメインが必要であり、膜脂質が曲率の小さい大型リポゾームとして存在することが必要であった。以上より、エンドサイトーシスにおけるDynaminの調節機構に関するモデルを提唱した。2)リン酸化、脱リン酸化によるエンドサイトーシスの調節cyclin-dependent kinase 5(CDK5)によってDynamin 1、Amphiphysin 1がリン酸化される。このリン酸化による小胞形成の影響を調べた。リポソームをGTP存在下に脱リン酸化Amphiphysin 1、Dynamin 1と反応すると、小胞が多数形成されたが、CDK5によりリン酸化されたAmphiphysin 1、Dynamin 1では小胞形成はほとんどみられなかった。このことから、CDK5依存性リン酸化がエンドサイトーシス調節機構のひとつであることが示唆された。3)Dynamin 2、Dynamin 3の局在Dynamin 2、Dynamin 3を高発現する精巣セルトリを用いて、これらのアイソフォームが異なる細胞内局在を示すことを明らかにした。
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