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2004 年度 実績報告書

転写標的遺伝子の網羅的同定による動物発生分子機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 14380346
研究機関東京大学

研究代表者

高橋 直樹  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (30179501)

キーワード転写調節 / ゲノム / 免疫精製 / 遺伝子発現 / システム生物学
研究概要

我々は、転写因子の抗体を用いて、生体内で転写因子が直接結合しているDNA配列を精製することによって、近傍に存在する標的遺伝子を同定するという方法を開発し、マウスホメオボックス型転写因子の複数の標的遺伝子を同定してきた。ノックアウトマウスを作製し、これを用いた遺伝学的解析から、これらの標的遺伝子群が実際の生体内でもホメオボックス転写因子に制御されていることを示すことが出来たことから、この方法を全ゲノムレベルに拡張することによって、哺乳類発生過程における転写ネットワークの解明が出来ると考え実験法の確立を試みた。具体的には、哺乳類と比べゲノムサイズの小さい酵母や線虫をモデル生物とし、DNAマイクロアレイ等を用いて、転写因子の全ゲノム中の結合配列の網羅的な同定を行った。その結果、酵母ではMATα2,PHO4,CRZ1等の転写因子の既知の標的遺伝子群の同定とともに、多くの未知標的候補遺伝子群を検出した。線虫においても、複数のホメオボックス転写因子の結合配列の同定を行った。その中には、eg15(線虫Hox遺伝子)の標的遺伝子としてのmab21遺伝子の同定も含まれており、これは我々がすでにマウスHox-C4遺伝子産物の標的遺伝子としてmab21l1遺伝子を同定していることから、Hox遺伝子とその標的遺伝子が、進化の過程で保存されていることを示した始めての結果である。現在上記の方法をマウスを対象とした研究に用いるための技術開発を行っている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Requirement for Mab21l2 during development of murine retina and ventral body wall.2004

    • 著者名/発表者名
      Yamada, R. et al.
    • 雑誌名

      Developmental Biology 274

      ページ: 295

  • [雑誌論文] PlexinA4 is necessary as a downstream target of Islet2 to mediate Slit signaling for promotion of sensory axon branching.2004

    • 著者名/発表者名
      Miyashita, T. et al.
    • 雑誌名

      Development 131

      ページ: 3705

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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