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2004 年度 実績報告書

隔膜自動制御培養による造血前駆細胞の低コスト増幅システム

研究課題

研究課題/領域番号 14380400
研究機関独立行政法人国立病院機構(大阪南医療センター臨床研究部)

研究代表者

相馬 俊裕  独立行政法人国立病院機構大阪南医療センター, 臨床検査部, 部長 (40273619)

研究分担者 高木 睦  北海道大学, 工学研究科・分子化学専攻, 教授 (20263212)
キーワード造血細胞 / 骨髄移植 / 共培養 / 多孔性膜 / リアクター / 臍帯血 / 三次元培養 / 不織布
研究概要

多孔性膜の下側にストローマ細胞を接着し、上側に造血細胞を播種して共培養できる隔膜培養器を想定し、種々の細孔径を有する多孔性膜をもった隔膜培養器を製作、準備し、これを用いてマウス骨髄細胞の培養を行った。
その結果、細孔径は細胞密度にはほとんど影響しないが、細孔径が小さいほど造血前駆細胞の増幅に有利に作用する傾向があるが細孔径が0.4μm以下に細孔径が小さくなっても培養成績に影響しないことが判明した。共焦点顕微鏡による観察の結果、0.4μmに比べて細孔径3μmの膜では、膜の片側に配置されたストローマ細胞が細孔を通じて膜の反対側に達しており造血細胞と直接に接触していることが明らかとなり、この直接接触が前駆細胞数に悪影響を与えたことが考えられた。
さらに、我々がマウス骨髄細胞を用いた系で開発した三次元共培養法、すなわち多孔性不織布担体の内部にストローマ細胞を三次元的に増殖させ、その中で造血細胞を共培養する方法を、ヒト骨髄ストローマ細胞とヒト臍帯血単核細胞との共培養に応用し、サイトカインを一切添加せずとも造血前駆細胞が1週間の培養で数倍に増幅されることを明らかにした。この三次元共培養系にヘパリンを添加することにより前駆細胞の増幅率が改善することが明らかとなった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Cell processing engineering for ex vivo expansion of hematopoietic cells2004

    • 著者名/発表者名
      Toshiomi Yoshida
    • 雑誌名

      Biochemical Engineering Journal 20

      ページ: 99-106

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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