研究課題/領域番号 |
14390008
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
木谷 忍 東北大学, 大学院・農学研究科, 助教授 (20169866)
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研究分担者 |
野村 希晶 東北大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (80125632)
伊藤 房雄 東北大学, 大学院・農学研究科, 助教授 (30221774)
長谷部 正 東北大学, 大学院・農学研究科, 教授 (10125635)
大村 道明 東北大学, 大学院・農学研究科, 助手 (70312626)
川本 隆史 東北大学, 大学院・文学研究科, 教授 (40137758)
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キーワード | 都市と農村の交流 / 地域の文脈 / 農村風景 / 環境教育 / ゲーミングシミュレーション / 環境倫理 |
研究概要 |
本研究は初年度であり、農村空間の持つ機能について、国内調査および海外調査から開始した。それは農村空間の倫理学的観点からの評価モデルの検討のためである。 海外調査は、滞在型農村ツーリズムなど農村環境保全先進国のヨーロッパ諸国で実施した。オーストリアでは、農業体験を取り入れた先進的な環境教育の実態を、またオランダを中心にして、農村での生活調査、および農村風景調査を通した農村のイメージ調査を実施した。本研究での視野は地方中枢都市周辺の豊かな農村資源の活用にあるが、農村空間の評価軸を狭めずより魅力ある農環境交流都市のコンセプトを提案するために、初年度は大都市周辺に限定せず、北海道での観光資源としての農業の実態調査と、東北の一農村での実験的調査を行った。実験的調査は、農村住民の都市との交流、地域生活・文化・歴史の視点が、農村の地域づくりにおいてどのように機能し、地域環境学習を推進するのかをみるものである。すなわち、都市農村交流について農村側からの実行可能性を社会的合意形成・環境教育の視点から検討した。 また、生活の豊かさについて「農」環境の観点から環境倫理・生命倫理などの専門家を交えた研究会を高頻度に開催した(農環境倫理研究会、環境セミナー等)。ここでは、農環境が滞在型農業や市民農園のような農業生産に関わることの他に、人・社会・自然の交流の場、発見の場、驚きの場、ときめきの場として、都市住民への生活の豊かさに寄与する可能性が検討された。
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