研究課題/領域番号 |
14390009
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
加藤 衛拡 筑波大学, 農林学系, 助教授 (70177476)
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研究分担者 |
浪川 健治 筑波大学, 歴史・人類学系, 助教授 (50312781)
成田 雅美 筑波大学, 農林学系, 教授 (30164502)
佐藤 常雄 筑波大学, 農林学系, 教授 (70015907)
脇野 博 秋田工業高等専門学校, 人文科学系, 助教授 (80220846)
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キーワード | 東北地方 / 国有林 / 藩有林 / 官林 / 官民有区分 / 大林区署 / 営林局 / 史料目録 |
研究概要 |
東北森林管理局(旧秋田営林局)と同分局(旧青森営林局)から資料調査への協力が得られた。それぞれの資料室には現在の国有林野の管理・経営に使用されている現用資料と、直接関係しない歴史資料(以下史料)とが保管されている。史料については当該科研チームがその整理を任され、目録化をはかることとなった。 1)東北森林管理局(旧秋田営林局/秋田・山形県地域)所蔵史料の調査 史料全体の概要把握の上、整理作業方針を決定し、作業へ着手した。今年度目録化できた史料は、(1)秋田藩木山方賀藤景林関連史料、(2)国有林野下戻し関係史料、(3)部分木関連史料、(4)官林台帳である。現在までのところ、近世と近代の連続性を窺える史料、国有林経営の確立期の史料、同展開期の重要史料を確認し、当初の目標・計画・方法通り、初年度の研究を順調に進めることができた。 2)東北森林管理局青森分局(旧青森営林局/青森・岩手・宮城県地域)所蔵史料の調査 本局と同様、史料全体の概要把握し、整理作業方針を決定し、作業へ着手した。史料は昭和40年代頃に最後の整理が実施されており、番号を付して配架されているが、目録は存在しない。現配架を尊重しながら目録作成を進めた。史料の内容は、同局が所管する3県域における旧弘前・八戸・盛岡・仙台の各藩の領主林関連史料をはじめ、初期官林図面・台帳、布達集、関連県庁文書の写しなど多岐わたっている。また廃棄予定文書約600冊を青森県史編纂室と協力して借用し、その目録を作成した。 3)その他 東北国有林地域の地方史料の存在状況を把握するため、図書館など関連施設の調査もあわせて実施した。また、東北国有林の特徴を解明するため、関東・中部の森林管理局を訪ね、新年度以降の調査協力を依頼した。
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