研究課題/領域番号 |
14390017
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
吉田 ゆり子 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (50196888)
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研究分担者 |
坂根 嘉弘 広島大学, 経済学部, 教授 (00183046)
谷本 雅之 東京大学, 大学院・経済学部, 助教授 (10197535)
志村 洋 宇都宮大学, 教育学部, 助教授 (90272434)
吉田 伸之 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (40092374)
後藤 雅知 千葉大学, 教育学部, 助教授 (50302518)
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キーワード | 地域社会 / 御館-被官関係 / 城下町 / 地主-小作関係 / 榑木 / 中馬 / 特産地 / 伊那谷 |
研究概要 |
本年度の活動は、研究目的である(1)社会の基礎構造分析-16-17世紀の在地社会の変化と、18-19世紀の社会構造分析、(2)物流と運輸機構の分析-城下町飯田の社会構造分析および中馬による物流の構造的把握、(3)特産地の歴史的形成過程の検討-榑木の集荷・販売組織の解明、のうち、(1)に中心的な比重を置き、大河原村前島家文書(飯田市立美術博物館所蔵)の閲覧、マイクロ撮影をおこなった。また、和合村宮下家文書(高森町宮下家所蔵)をはじめ、千代村中山家文書(飯田市地域史研究事業準備室所蔵写真版)や、虎岩村平沢家文書(飯田市立図書館所蔵)などの閲覧、写真撮影による史料収集をおこなった。また、研究目的(2)(3)にかかわる史料所在状況を把握するために、飯田市地域史研究事業準備室と長野県歴史館において調査活動をおこなった。また、下伊那郡と飯田市域で作成されている史料目録を調査し、そのリストを作成した結果、33団体が発行している、合計146冊の目録を入手し、すべての複製を作成した。この複製は、東京外国語大学にて保管し、今後の調査の手がかりとして用いることにしている。さらに2003年1月27日には、本年度の調査によって得た史料所在状況の把握をもとに、研究分担者による個別報告を行い、2002(平成15)年度の活動方針を相談した。その結果、(1)社会の基礎構造分析:御館-被官関係の再検討(吉田ゆり子)、高須藩大庄屋制の考察(志村洋)、近代の地主-小作関係(坂根嘉弘)、(2)物流と運輸機構の分析:通り町野原家の経営分析(谷本雅之)、飯田城下町の構造(吉田伸之)、(3)特産地の歴史的形成過程の検討:榑木の生産と流通構造(後藤雅知)を行う方向が示された。
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