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2003 年度 実績報告書

住宅供給における公・私・NPO(第3セクター)の役割分担に関する日英比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 14390036
研究機関和歌山大学

研究代表者

山田 良治  和歌山大学, 経済学部, 教授 (00135831)

研究分担者 堀田 祐三子  神戸大学, 大学院・自然科学研究科, 助手 (40346250)
足立 基浩  和歌山大学, 経済学部, 助教授 (30283948)
キーワード住宅市場 / NPO / アフオーダブル住宅 / 地域格差 / 住宅協会 / ホームレス
研究概要

本年度は、9月にイギリスにて住宅市場の動向および住宅供給体の活動実態について調査を行った。イギリスでは行政組織の改革が行われており、Greater London Authorityや地域再生を担うNeighbourhood Renewal Unitが創設されたのを受けて、各関連部局で住宅事情および地域再生の動向について具体的な施策について説明を受けた。また、バーミンガム大学のアランミューリー教授を訪問し、地域格差が広がる住宅市場に対して、公的介入がどのように行われているかについて議論をした。イギリス南部では、住宅不足解消のため大量住宅供給をいかに進めるかが、北部では住宅の供給過剰と地域衰退の問題を総合的に対処していくことが課題となっていることが明らかとなった。
住宅供給体の活動については、主にハウジング・アソシエーション(HA)の活動に着目をした。調査はHAの監督機関であるHousing Corporationとバーミンガムにある3つのHA、グラスゴーの1つのLocal Housing Companyを訪問し、活動の動向および具体的施策についてインタビューを行った。HAの活動は、主として中央政府の住宅政策の流れに、これまで以上に影響されていることが明らかとなった。したがって、南部では住宅供給促進を担い、北部では地域再生の旗振り役としての役割が期待されている。また、補助金削減が続いた90年代後半と比較すると、わずかではあるが補助金増額が見込まれており、一部の大規模HAでは、供給増が見込まれる。但し、HA間での補助金獲得競争が激化していることもあり、HAの吸収・合併が進んでいる現状が見られた。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 堀田祐三子: "イギリス住宅政策の動向とハウジング・アソシエーション"都市住宅学. 43号. 263-266 (2003)

  • [文献書誌] 堀田祐三子: "イギリスのハウジング・アソシエーションの歴史的発展と現況"月刊住宅着工統計. No.226. 7-13 (2003)

  • [文献書誌] 堀田祐三子: "イギリスにおけるハウジング・アソシエーションの展開と動向"住宅. Vol52. 18-25 (2003)

  • [文献書誌] 山田良治: "住まい・まちづくり小論-経済学の立場から"建築とまちづくり. No.318. 6-8 (2004)

  • [文献書誌] 山田良治: "空間の社会経済学"日本経済評論社. 263 (2003)

  • [文献書誌] 足立基浩: "空間の社会経済学"日本経済評論社. 263 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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