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2005 年度 実績報告書

コミュニケーション・プロセスとしての生態人類学:アフリカ熱帯雨林における研究

研究課題

研究課題/領域番号 14401013
研究機関京都大学

研究代表者

木村 大治  京都大学, 大学院・アジア・アフリカ地域研究研究科, 助教授 (40242573)

研究分担者 市川 光雄  京都大学, 大学院・アジア・アフリカ地域研究研究科, 教授 (50115789)
寺嶋 秀明  神戸学院大学, 人文学部, 教授 (10135098)
北西 功一  山口大学, 教育学部, 助教授 (80304468)
小松 かおり  静岡大学, 人文学部, 助教授 (30334949)
キーワードコミュニケーション / 相互行為 / 生態人類学 / アフリカ / 会話 / 分配 / 儀礼 / 知識伝達
研究概要

本年度は研究計画の最終年度として,(1)現地調査の続行,(2)これまでに蓄積された資料の分析,(3)研究会の開催,の三つの活動をおこなった。
(1)ではまず,研究協力者の稲井啓之(京都大学アジア・アフリカ地域研究研究科大学院生)をカメルーン共和国に派遣し,北部に住む漁撈民ムズグンの生態と漁撈活動をめぐるコミュニケーションに関する調査をおこなった。その結果,「移動漁民」と形容することのできるムズグンが,なぜ生態・社会環境の異なるカメルーン南部のさまざまな地域に移住し,漁撈活動を展開することができるのかという問題に関する手掛かりを得ることができた。
(2)では,研究代表者木村が,前年度までの調査で収集した狩猟採集民バカ,日本人,およびコンゴ民主共和国の農耕民ボンガンドの日常会話のデータを比較し,それぞれの発話相互行為の特徴について分析を進めた。そこで,Overlap Inhibition Potential(発話重複抑制ポテンシャル)という概念によって,それぞれの民族の他者の発話に対する態度,ひいては会話パターンの系統的な記述をおこなうというアイデアを得ることができた。また,アルバイトを雇用し,ビデオ画像のDVD化を進めた。
(3)では,昨年にひきつづき,月一回開催した「コミュニケーションの自然誌」研究会において,調査によって得られたデータの理論化をめざす討議を重ねた。また3月に佐賀大学で研究分担者,協力者らを集めた研究会を開催し,これまでの研究の進行状況について振り返るとともに,研究のまとめについて話し合いをおこなった。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2006 2005 その他

すべて 雑誌論文 (6件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 平等性と対等性をめぐる素描2006

    • 著者名/発表者名
      木村大治
    • 雑誌名

      人間文化 (印刷中)

  • [雑誌論文] 生態人類学と「体力」2006

    • 著者名/発表者名
      木村大治
    • 雑誌名

      アフリカ研究 68(印刷中)

  • [雑誌論文] The impact of cash and commoditization on the Baka hunter-gatherer society in southeastern Cameroon2006

    • 著者名/発表者名
      Kitanishi, K
    • 雑誌名

      African Study Monographs Supplementary Issue 33(in press)

  • [雑誌論文] 熱帯アジアの森の民:資源利用の環境人類学(池谷和信編)書評2005

    • 著者名/発表者名
      市川光雄
    • 雑誌名

      学燈 102巻4号

      ページ: 40-43

  • [雑誌論文] アフリカ熱帯雨林の歴史生態学に向けて2005

    • 著者名/発表者名
      市川光雄
    • 雑誌名

      紅萌 8

      ページ: 9-12

  • [雑誌論文] 狩猟採集民における土地の保有と農耕化に伴うその変化:アフリカ熱帯雨林に居住するバカ・ピグミーの事例から2005

    • 著者名/発表者名
      北西功一
    • 雑誌名

      特定領域研究「資源の分配と共に関する人類学統合領域の構築」"自然資源の認知と加工"研究班報告 研究彙報 12

      ページ: 11-25

  • [図書] ムブティ・ピグミー:森の民の生活とその変化(ファースト・ピープルズ〜世界先住民族の現在第5巻サハラ以南アフリカ)(福井・竹沢編)

    • 著者名/発表者名
      市川光雄
    • 出版者
      明石書店(印刷中)(所収)

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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