研究課題
基盤研究(B)
1.研究分担者による個別の調査パプアニューギニア、セピック丘陵地域のいくつかの地点を選び、各研究分担者が担当領域の調査を個別に行った。(1)斉藤と川崎は、昨年度に続いて開発NGOを調査したほか、アンブンティ、ガホム地域などで、NGOの活動が村落社会にあたえる影響について調査した。また、新たな換金作物(バニラなど)の導入が村落社会にもたらす影響について調査した。(2)熊谷はブラックウォーター地域などにおいて観光化が村落社会にもたらす影響について調査した。観光化の影響が地域間にかなり差があること、それによって観光化の影響が小さい地域において外部社会への期待が高まっていることがわかった。(3)豊田はセピック川流域における観光化の実態とその影響、ならびに新たな換金作物(バニラなど)の導入が村落社会にもたらす影響について調査した。これまで以上の現金がこの地域に流入していること、それに伴い「開発」に対する期待が高まっていることがわかった。また、これまで外国人に独占されていた経済・商業活動に参加し始めた現地住民の活動について調査を行った。(4)研究協力者の新本は、マプリク地域において、伝統的な網袋製作の実態と、商業化に伴う影響について調査を行った。2.学会発表2004年3月に行われた「オセアニア学会」において斉藤・熊谷・豊田・川崎はシンポジウム「パプアニューギニアの開発問題」を組織し、今回の調査結果について発表・討論を行った。また新本は同学会において網袋の製作について発表を行った。
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