研究課題/領域番号 |
14401024
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
私市 正年 上智大学, 外国語学部, 教授 (80177807)
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研究分担者 |
清水 学 一橋大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (60282373)
小林 寧子 南山大学, 外国語学部, 助教授 (60225547)
栗田 禎子 千葉大学, 文学部, 教授 (10225261)
東長 靖 京都大学, 大学院・アジア・アフリカ地域研究研究科, 助教授 (70217462)
川島 緑 上智大学, 外国語学部, 助教授 (50264700)
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キーワード | テロリズム / イスラーム主義運動 / シャリーフ崇拝 / 民衆運動 / 聖者崇拝 |
研究概要 |
本年度は研究プロジェクトの最終年度であり、3年間の研究をまとめ、今後の展望を示す活動を行った。 海外調査については、私市はイランにおけるイマーム・ザーデの調査を行った。栗田はイギリスにおいてスーダン植民地支配期の民衆運動の資料分析を行った。清水と小牧はアフガニスタンおよびウズベキスダンにおいてイスラーム復興における大衆の役割について聞き取り調査を行った。東長はトルコにおいてシャリーフ崇拝と聖者崇拝の関係について主として歴史資料の分析を行った。小林は昨年に引き続いてインドネシアにおけるプサントレンの聞き取り調査を行った。川島はミンダナオのイスラーム運動と地域主義についての文献および聞き取り調査を行った。 研究代表者の私市が刊行した『北アフリカ・イスラーム主義運動の歴史』(白水杜・2004年12月)は、本プロジェクトの成果を凝縮したものであり、研究の総括をかねてメンバー全員で本書の合評会を実施した。 3年間の本プロジェクトで残された課題と今後の研究の展望は、歴史的文脈での民衆と現代における民衆の比較、イスラーム主義運動とテロリズムにおける民衆運動の側面と非民衆運動の側面の詳細な検証などである。なお、今後の展望を含め、全員の研究成果のまとめは2005年4月に仮製本の形で刊行される予定である。
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