研究課題/領域番号 |
14401031
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
国文学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
松原 孝俊 九州大学, 韓国研究センター, 教授 (20150378)
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研究分担者 |
中野 三敏 九州大学, 名誉教授 (70036987)
中見 立夫 東京外国語大学, アジアアフリカ言語文化研究所, 教授 (20134752)
有馬 学 九州大学, 比較社会文化研究院, 教授 (80108612)
岡村 敬二 京都学園大学, 人間文化学部, 教授 (90310664)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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キーワード | 中国所在日本古典籍調査 / 中国所蔵和刻本漢籍 / 第4回在外日本語資料所在データベース会議 / 中国東北3省立図書館 / 日中図書館間の交流 / 東アジア日本関係史料データベース / 中国所在日本資料の統一目録作成 / 中国所在の6790点に及ぶ所蔵List |
研究概要 |
2002年秋から2003年春にかけて猖獗を極めた「SARS」の影響を直接的に受け、数々の研究上の支障が生じた。わがプロジェクトメンバーに対して渡航自粛が求められて、東アジア各地で現地調査が不可能となったからである。現地調査再開に備えて、王宝平編『中国館蔵和刻本漢籍書目』ほか4目録の中国所在日本古典籍調査目録類を蒐集して、中国所在の6790点に及ぶ所蔵Listを作成した。また、「誰が、いつ、どこで、何を調査し、その調査は悉皆調査か部分調査か、その調査結果は何処に公表したか」を各調査隊に要請した研究会「第4回在外日本語資料所在データベース会議」(2003年12月13日〜14日、九州大学)を開催した。今回は、特に精力的に調査研究を展開されていた本草学の真柳誠先生(茨城大学)や天文学の中村士先生(国立天文台)のお二人の調査結果を我々は知ることが出来たのが、最大の成果であり、特色である。その上に、中国東北3省の各省立図書館長を招聘することで、省別の日本古典籍所在情報のデータを入手でき、それと同時に各省立図書館長から日本人のだれが、いつ、何を、どのように調査して、その調査成果をどのように各図書館に報告したかを訊ねることも出来た。しかも、中国東北部3省の省立図書館長を日本に招聘し、各界で関心を抱く日本人研究者との人的交流が進んだばかりでなく、国会図書館と中国東北部3省立図書館などの関係が生まれた。その結果、日本語資料の全面的公開原則が確認されたばかりではなく、統一の目録作成フォーム、入力文字コードの確定や、東アジア日本語資料を取り扱う司書のコンソーシアム結成などが議論され、初期の通りの大きな研究成果をあげた。
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