研究課題
基盤研究(B)
(1)中国語呉語〓州方言群に属する浙江省金華、湯溪、東陽、蘭溪、永康、武義、義烏、磐安、浦江八方言の現地調査を行った。調査項目は《方言調査字表》に基づく字音調査、語彙調査600語、文法調査100例文及びその他である。調査はほぼすべて完了した。レイアウト及び調査状況等を勘案し、義烏、蘭溪以外の七方言を調査報告書《呉語〓州方言研究》(中国語で執筆)に収めることにした。体裁は我々研究グループが2000年に公刊した《呉語処衢方言研究》と同じである。海外共同研究者、曹志耘教授が平成17年11月〜12月に学術振興会の招へいで研究代表者秋谷の勤務校・愛媛大学に滞在し、その期間に二人で集中的に《呉語〓州方言研究》の編集作業を行った。第二章第一節「語音特点」、第三章第一節「詞彙特点」、第四章第一節「語法特点」以外の部分を完成させることができた。本調査報告書は、より広い学界での利用を目指し平成十七年十二月以前に中国で正式に出版する予定である。無論、日本にも書店を通じ輸入される。(2)中国語呉語甌江方言群に属する浙江省温州、楽清、瑞安、洞頭、永嘉、平陽、文成、蒼南、泰順九方言の現地調査を行った。うち、楽清、蒼南、泰順、瑞安四方言については《方言調査字表》に基づく字音調査、語彙調査600語、文法調査100例文及びその他を行った。温州、洞頭、永嘉、平陽四方言については字音調査500字、450語の語彙調査、100例文の調査を行った。以上のデータに基づき《呉語甌江方言調査報告》を編集する。甌江方言群については〓州方言群ほどの詳しい調査はできなかったため、「語音特徴」「語彙特徴」「語法特徴」は含めず、もっぱらデータを提示することを目標とした。そのため書名を《調査報告》としたのである。こちらは平成十七年度中に日本で刊行する予定である。
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漢語史研究:紀念李方桂先生誕辰論文集 (印刷中)
Essays on Chinese linguistic history (in press)
外国学研究 58
ページ: 95-132
Annals of foreign studies 58
呉語研究-第二届国際呉方言学術研討会論文集
ページ: 9-14
Studies on the WU dialects of Chinese
慶谷壽信教授記念中国語学論集
ページ: 1-8
中国語文 2002年第5期
ページ: 447-451
In honor of KEIYA TOSHINOBU, Studies on Chinese language
ZHONGGUO YUWEN