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2002 年度 実績報告書

ドイツと日本における人々の自然観・林業観の形成過程に関する比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 14401037
研究種目

基盤研究(B)

研究機関岩手大学

研究代表者

比屋根 哲  岩手大学, 農学部, 助教授 (90218743)

研究分担者 鶴見 武道  愛媛大学, 農学部, 助教授 (50325362)
寺下 太郎  愛媛大学, 農学部, 助教授 (90314971)
神沼 公三郎  北海道大学, 北方圏フィールド科学センター, 教授 (00125303)
大石 康彦  森林総合研究所, 東北支所(環境教育機能評価部), チーム長
キーワードドイツ / フライブルク / ハンブルク / 野外教育施設 / 森林教育 / 環境教育 / 森林施業 / アンケート調査
研究概要

本年度は、ドイツと日本を比較する調査の予備段階として、フライブルク大学の森林教育研究室でドイツにおける森林教育の現況についてヒアリングを行うとともに、中規模都市であるフライブルク市と大都市であるドイツ北部のハンブルク市の周辺を中心に、森林教育・自然教育に関わる野外教育施設を視察し、自然教育、森林教育の概況を把握した。
フライブルク大学でのヒアリングでは、ドイツにおける森林教育は、将来、環境教育のなかに位置づけられるべきであること。ドイツ人が森林や林業についての理解が深いということは、フライブルク市の知識階級の一部を除いて必ずしも当てはまらず、人々の林業に対する懐疑的な感情も存在すること、等の研究者としての判断がうかがえた。
シュトゥットガルトにあるハウス・デス・バルデスという森林教育施設では、5感で体験できる展示や、ハンズオン展示がふんだんに取り入れられていること、林業の役割についても森林官の部屋と業務で使用する書類の見本が展示されるなど、森の仕事のイメージを伝える努力がなされていること、さらに森林の伐採(択伐)における選木方法について、室内で実習できる模型が作られており、現地森林での実際の選木実習とあわせて、森林の取り扱い(森林施業)について市民が詳しく理解できるハードとソフトが用意されていること、等がうかがえた。
ハンブルクの環境教育施設では、行政が施設を管理しながら、運営はBUND(ドイツにおける有力な環境保護団体の1つ)があたっており、子どもに対する環境教育をはじめ、NPOが多彩な野外教育活動を展開していることがわかった。また、地域の自然や森林の歴史を伝えることを重視していることがうかがえた。
この他、わが国における森林教育の調査手法についても予備アンケートを実施するなどして検討した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 寺下 太郎: "ドイツにおける野外教育施設での森林と林業の位置づけ"日本林学会大会学術講演集. 第114回. 224 (2003)

  • [文献書誌] 大石 康彦ほか: "森林体験学習による小学生の森林意識の変容"日本林学会大会学術講演集. 第114回. 229 (2003)

  • [文献書誌] 比屋根 哲: "森林教育研究の手法-主として計量的手法について-"日本林学会大会学術講演集. 第114回. 232 (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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