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2004 年度 実績報告書

ドイツと日本における人々の自然観・林業観の形成過程に関する比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 14401037
研究機関岩手大学

研究代表者

比屋根 哲  岩手大学, 農学部, 助教授 (90218743)

研究分担者 神沼 公三郎  北海道大学, 北方圏フィールド科学センター, 教授 (00125303)
寺下 太郎  愛媛大学, 農学部, 助教授 (90314971)
鶴見 武道  愛媛大学, 農学部, 助教授 (50325362)
大石 康彦  森林総合研究所, 東北支所・環境教育機能評価部, チーム長
キーワードドイツ / フライブルク / フランクフルト / アンケート調査 / 森林教育 / カールスルーエ / ヘッセン州 / インタビュー調査
研究概要

本年度は、ドイツ・フライブルク市およびその周辺でアンケート調査を実施し、回収したデータを集計するとともに、アンケート対象校(3校)について、児童・生徒および学校教員へのインタビュー調査を実施した。また、大都市部のアンケート調査を実施するため、フランクフルト教育研究所を訪問し、調査への協力を要請した。また、カールスルーエの森林教育施設、ヘッセン州森林局でもヒアリング調査をおこなった。さらに、日本語化したアンケート調査票を調整し、盛岡市、二戸市、松山市、東京都の小中学校、高等学校(普通科高校と農業高校)をいくつか選定し、アンケート調査を実施した。
フライブルク市およびその周辺での学校アンケートを分析した結果、市街部にある学校と農村部にある学校で、生徒の意識に違いが見られた。すなわち、市街部では子どもの学年があがると、森の木を伐ることに対して否定的な反応を示す割合が多くなるのに対し、農村部では身近に林業に触れる機会があるためか学年があがるにつれて否定的な反応が少なくなる結果が示された。
また、アンケート調査で、ドイツの子どもたちの遊び場に草地が多かったため、草地が何を指すかを子どもへのインタビューで確認したところ、これは日本の児童公園にあるような芝地ではなく、主として牧草地であることがわかった。また、ドイツの子どもは外で遊ぶときのバラエティが広く、様々な場所で多用な自然に触れる経験を子どもの頃から経ているものと推察された。
カールスルーエの森林教育施設でのヒアリングでは、森林教育の内容はバイエルン州が作成したマニュアルを参考にしながら、地域や対象となる人々の条件にあわせて独自のやり方を考案・実施しているとのことであった。また、ヘッセン州森林局でのインタビュー調査では、フランクフルトのような大都市圏でも周辺に豊かな森林が存在し、子供たちはごく自然に森で遊ぶ体験を持っている可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] ドイツと日本における子どもたちの森林に対する意識(I)-調査のねらいとその概要-2005

    • 著者名/発表者名
      比屋根哲, 寺下太郎, 大石康彦ほか
    • 雑誌名

      第116回日本森林学会大会講演要旨集 (CD-ROM)

      ページ: 3C01

  • [雑誌論文] ドイツと日本における子どもたちの森林に対する意識(II)-日本の子どもたちの自然観・林業観の特徴-2005

    • 著者名/発表者名
      大石康彦, 比屋根哲, 寺下太郎ほか
    • 雑誌名

      第116回日本森林学会大会講演要旨集 (CD-ROM)

      ページ: 3C02

  • [雑誌論文] ドイツと日本における子どもたちの森林に対する意識(III)-ドイツの子どもたちの自然観・林業観の特徴-2005

    • 著者名/発表者名
      寺下太郎, 比屋根哲, 大石康彦ほか
    • 雑誌名

      第116回日本森林学会大会講演要旨集 (CD-ROM)

      ページ: 3C03

  • [雑誌論文] ドイツと日本における子どもたちの森林に対する意識(IV)-日本の農業系専門高校生の自然観・林業観の特徴-2005

    • 著者名/発表者名
      井上真理子, 比屋根哲, 大石康彦ほか
    • 雑誌名

      第116回日本森林学会大会講演要旨集 (CD-ROM)

      ページ: 3C04

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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