研究課題/領域番号 |
14402018
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
長谷部 弘 東北大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (50164835)
|
研究分担者 |
高橋 基泰 愛媛大学, 法文学部, 助教授 (20261480)
西山 ヤエコ 金城学院大学, 現代文化学部, 教授 (10164617)
吉原 直樹 東北大学, 大学院・文学研究科, 教授 (40240345)
山内 太 長野経済短期大学, 経済学科, 助教授 (70271856)
今野 裕昭 宇都宮大学, 教育学部, 教授 (80133916)
|
キーワード | 共同性 / 村落組織 / 五人組 / バンジャール / バリ島 / 地域経済 / 教区ギルド / 地域住民組織 |
研究概要 |
研究第一年目である本年の研究実績は以下のようなものである。 1.インドネシアのバリ州での二度の現地調査を実施し、1)州内の調査対象地バンジャール(アダット)の実地調査により、規約・組織等の資料収集、内部事情に関する聞き取り調査を実施し、多くの知見をえた。2)統計局等の調査によってバリ州全域のバンジャール約4,000の基本情報を入手し、バリ州のバンジャール全体の基本DB作成に着手した(二年度にかけて作業続行中)。3)バリ州全域アンケート調査実施準備(質問票、マニュアル等の原案作成とインドネシア語翻訳作業)を終了した。 2.日本の上塩尻村(長野県上田市)の歴史分析・調査を実施し、1)村落共同組織の史料調査・撮影撮影(DG)作業を行い多くの知見を蓄積した。2)五人組組織の研究史整理と都市共同体論を英文で公にした(長谷部「From The Goningumi To The Kokai」)。五人組等近世村落社会の共同性の構造を明らかにし、論文として公表した(長谷部「近世村落の共同性」)。 3.イギリスのケンブリッジ・ロンドンの公文書館・資料館をM・スパフォード教授チームと共同で調査し、1)近世地域社会の共同組織に関する史料調査をおこなって基礎史料の収集をおこなった。2)共同セミナーを実施し、近世日本の都市・村落の共同組織とイギリス近世の教区ギルド等共同組織との比較研究作業をおこない、研究成果を公にした(高橋論文)。 その他グローバル化の時代の共同性を理論的に位置づける理論的研究を公にした(吉原単著)。
|