研究課題/領域番号 |
14402020
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
古川 澄明 山口大学, 経済学部, 教授 (10148992)
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研究分担者 |
畑 隆 富士常葉大学, 流通経済学部, 教授 (70192698)
風間 信隆 明治大学, 商学部, 教授 (60130803)
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キーワード | 欧州自動車産業 / トヨタ自動車 / 日産自動車 / スズキ自動車 / Volkswagen / リーン生産システム / トランス・ナショナル / GM |
研究概要 |
研究目的に掲げた通り、平成14年度には、まず第1に、Volkswagen Group、とくにWolfsburg本社工場、Saltzgitterエンジン工場、Mosel工場でのモジュラリゼーションの進展及びモジュール・ソーシングの意味と限界を明らかにすることに取り組んできた(風間信隆氏担当)。第2に、Volkswagen Groupを事例として、ドイツ統一後の旧東独地域での自動車・部品供給産業の発展、とくにポスト・リーン生産システムについて研究し、また旧西独地域でのその発展との比較研究を進めてきた(古川担当)。第3に、Volkswagen Group内の企業・工場レベルでの労使関係及び労働条件について、それらが同グループの経営戦略の変化によって、どのような変化を生じているのかを明らかにする作業を進めてきた(畑隆氏、風間氏担当)。第4に、東欧を含む欧州域内で事業展開を行っている日本自動車メーカーの生産拠点、とくにポーランドのトヨタ・エンジン工場、ハンガリーのスズキ自動車生産工場、イギリスの日産自動車生産工場などの、日系自動車Transplantでの生産システム及び労使関係について、Volkswagen Groupとの比較研究によって、日独自動車メーカー間での、それらの差異性と共通性を解明する作業に取り組んできた(畑氏、風間氏担当)。さらに上記研究活動の一環として、ドイツのエアランゲン・ニュルンベルク大学の研究チーム(代表者: Prof.Dr.Gert Schmidt)が平成14年9月に実施した日本自動車産業調査(マツダ社、日産自動車社)の際に、企業側とのパイプ役を果たし、同行調査を実施した。また本プロジェクトの最重点項目として、畑隆氏が平成15年3月4日からイギリスで自動車産業の労使関係に関する現地調査を開始し、3月12日から古川が畑氏と合流して同月31日までに、イギリス、ポーランド、ハンガリー、ドイツにおいて、日系及びドイツ系の自動車メーカーの生産拠点への現地調査を実施した。
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