研究分担者 |
青木 克生 関東学院大学, 経済学部, 助教授 (20318893)
中泉 拓也 関東学院大学, 経済学部, 講師 (00350546)
池田 正孝 豊橋創造大学, 経営情報学部, 教授 (30055115)
中川 洋一郎 中央大学, 経済学部, 教授 (00164145)
遠山 恭司 東京都立工業高等専門学校, 一般教養科, 助教授 (20270233)
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研究概要 |
本年度の研究業績については大きく2つに分けることができる。1つは,欧州と中国に対して実施された海外調査から得られた成果であり,もう1つは,これまでの調査結果と公表データを用いた国際比較分析である。欧州調査について今年度はイギリスを中心に調査が展開された。ここでは昨年度3月に実施されたアメリカ調査と同様に,価格と品質を維持することが困難な厳しい現状を窺うことができた。一方,今後の展開が注目されている中国については,一般的な認識を反証する有力な結果を得ることができた。それは,中国=低コストという認識が自動車産業においては,通用しないということであった。世界最高水準の品質を最優先する日系メーカーにあっては,中国現地で日本よりも低コストで生産を行うことは困難であった。その一方,母国で苦戦を強いられているGMが中国ではシェアも利益も伸ばしているという興味深い事実も明らかとなった。 今年度は,これまで展開されてきた海外調査の結果を,公表データに照らして整理するという作業への取り組みも実施された。内容を簡単に言えば,国際競争のレベルが「日本並みの品質を世界で最も安いコスト」といった非常に厳しいものへと跳ね上がり,トヨタ,ホンダ,日産の一人勝ち状況が生じているということである。この成果は,『月刊自動車部品』2004年11月号別冊で青木によって公表されている。また,このような総合的な成果は国内・国際学会等でも公表されている。04年10月に開催された日本中小企業学会全国大会では,青木と田村が報告,池田と中川が報告に対するコメントを行っている。また04年12月にドイツ日本研究所主催の国際シンポジウムRecent Developments in the Automotive Supplier Industry in Japan and the EU, in Meiji Universityでは,清と青木が報告を行っている。
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