研究課題/領域番号 |
14402024
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
室崎 益輝 神戸大学, 都市安全研究センター, 教授 (90026261)
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研究分担者 |
越山 健治 神戸大学, 人と防災未来センター, 専任研究員 (40311774)
北後 明彦 神戸大学, 都市安全研究センター, 助教授 (30304124)
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キーワード | 住宅再建 / 復興計画 / 地域再生 / コミュニティ / 防災計画 / 区画整理 / 都市改造 / 都市移転 |
研究概要 |
1.国内における復興事例の調査 国内における住宅再建・被災地復興事例として、阪神淡路大震災後の神戸市、北海道南西沖地震後の奥尻島及び雲仙普賢岳噴火災害後の島原市を取り上げ、それぞれ災害から約9〜10年を経過した被災地における被災者の住宅再建・復興計画に対する評価をアンケート調査によって取りまとめるとともに、被災者の自立と地域の再生との関連で分析した。 その結果、被災地でコミュニティ崩壊が生じたこと、住宅再建過程において自力再建ができない層を取り残したことなどを問題点として示し、暮らしやコミュニティの復興が住宅再建とのかかわりあいで重要であることが明らかとなった。 2.海外における復興事例の調査 海外における住宅再建・被災地復興事例として、トルコ・コジャエリ地震、インド・グジャラート地震を取り上げ、それぞれ被災地において復興状況の調査を行った。 トルコの地震復興では、素早い住宅再建支援像の提示、公的建設住宅の防災活用、旧被災地における防災計画の実施など、復興事例としてかなりの積極的な都市改造を行っていることが特徴的であった。 また、地震後約3年を経過したインド・グジャラート州の被災都市ブージでは、復興の進め力として特徴的なことは以下の通りであった。(1)州政府災害管理局や時限の地域開発院を設置して行政能力を高めて復興をすすめようとしている。(2)現在、都市中心部において、復興事業が開始されたところであり、計画に長期間を要している。(3)都市中心部の復興に際し、高密度で危険な状況を解消するため、部分的な移転を計画するとともに、区画整理により安全な街区を形成しようとしている。
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