研究課題/領域番号 |
14402030
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
農業経済学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
甲斐 諭 九州大学, 大学院・農学研究院, 教授 (70038313)
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研究分担者 |
辻 雅男 九州大学, 大学院・農学研究院, 教授 (90284554)
村田 武 九州大学, 大学院・農学研究院, 教授 (70030161)
横川 洋 九州大学, 大学院・農学研究院, 教授 (30007786)
胡 柏 愛媛大学, 農学部, 教授 (80248624)
福田 晋 九州大学, 大学院・農学研究院, 助教授 (40183925)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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キーワード | 東アジア / 農産物輸入急増 / 農産物輸出力増強 / 低価格製品納入要請 / 農産物供給力の低下 / 農産物貿易の構造変動 / 競争から共生 / 九州・東アジアフードシステム研究会 |
研究概要 |
近年、中国、韓国からの農産物の輸入が急増している。その農産物輸入急増の背景には、 (1)日本の輸入商社等の技術移転による農産物供給輸出力の増強、(2)我が国の量販店や外食産業による食品加工業者への低価格製品納入要請、(3)我が国の農業の担い手の高齢化・担い手不足等による農産物供給力の低下が影響している。この3つの要因は、どのように東アジアの農産物貿易の構造変動に影響しているのか解明し、将来、3国が「競争から共生」に転換するための課題を解明したいと思ったことが本研究を着想した理由であった。 本研究では、緊密な関係を構築している日本、中国、韓国の研究者による共同調査と輸入商社を加えた共同討論を基にして、3カ年間で、次の3つの課題を解明した。 第1は、近年の3国間における農産物貿易の構造変動の要因解明を行った。第2は、今後の3国の長期的食料供給力を推計した。第3は、3国間における農業・食料を巡る現在の競争構造から将来の共生構造を構築するための課題を解明した。 中国と韓国における調査研究では研究組織メンバーはもちろん、中央政府、地方政府、農産物品質管理院、農産物流通公杜、農協中央会、輸出入業者、卸売市場、中央と地方の各種研究所、大学、農家など実に多くの協力を得た。 本研究組織メンバーの中から李 炳〓博士、王 志剛博士、金 中起博士を九州大学にお招きして、「九州・東アジアフードシステム研究会」を2004年7月23日に九州大学国際ホールで地元の農業関係者の協力を得て開催できたのは非常に幸いであった。
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