研究課題
1 共同シンポジウムの開催(1)7月18日、瀋陽市において北海学園大学と瀋陽農業大学が共同で、「WTO加盟後の中国農業と日本」をテーマに、日本側からは中国野菜の輸入急増の問題を、中国側からはWTO加盟後の中国農業の展開方向と中日農産物貿易問題について報告し、議論を行った。(2)10月9日、北見市において北海学園大学及び北見大学と瀋陽農業大学が共同で、「秩序ある日中野菜貿易に向けて」をテーマに、日本側からは輸入野菜の残留農薬問題、中国側からは中国野菜の対日競争力や今後の野菜貿易の展望について報告し、議論を行った。2 日中共同研究者による相互訪問調査日本側からは、5月、7月及び10月に訪中し、農村及び農業の現状について調査と資料収集を行った。また、中国側は10月に来日し、北海道内において農産物の販売、加工施設、農業実態について視察調査を行った。なお、上記のシンポジウムは相互訪問の機会に実施したものである。3 第1次中国農業センサスの実施に関する研究中国は1997年に建国以来初めてのセンサスを実施したが、本センサスの結果は、現存する農業・農村に関する統計資料の中で唯一の広範でかつ正確な情報を提供してくれるものであり、本研究にとって非常に重要なものであることから、初年度における研究の最重点課題として、センサス実施に関する資料の収集と翻訳、分析を行った。
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