研究概要 |
過去3年間の現地調査によって,グローバル化及び新自由主義的政策オリエンテーションに伴う経済社会空間の急激な変化というマクロ上部構造的な文脈と当該地域の自然・社会・政治的環境という地域固有の文脈に強く規定されつつも,下からの共同体的市民社会に立脚する対抗的ダイナミズムが存在することが,いくつかの萌芽的な取組事例を通じて,一定の成果として確認することができた。 平成16年度は,オアハカ州の東部熱帯地帯(イズモ地域)と州都オアハカ市近郊の2つの農村青年NGOが行う,適正技術普及,環境教育等の活動を比較分析し,現地NGOの内発的発展のカタリストとしての機能を明らかにした。
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