• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2002 年度 実績報告書

伝統的ライフスタイルと情報の主体的管理による持続可能な社会の展望

研究課題

研究課題/領域番号 14402042
研究種目

基盤研究(B)

研究機関岐阜大学

研究代表者

杉原 利治  岐阜大学, 教育学部, 教授 (70092939)

研究分担者 大薮 千穂  岐阜大学, 教育学部, 助教授 (10262742)
キーワードライフスタイル / 情報 / 持続可能な社会 / アーミッシュ / アボリジニ / マオリ
研究概要

現在、先進国が直面している資源・環境問題などの諸問題を解決するために、エネルギーや資源の消費が非常に少ない伝統的ライフスタイルと情報の関係を解明する研究を行った。世界に点在する伝統的なライフスタイルのうちから、アーミッシュ、アボリジニ、マオリのライフスタイルをとりあげ、彼らのライフスタイルとメディアや教育との関係を明らかにし、現代社会の場合とを対比させて、人間の情報活動の観点から、持続可能な社会のあり方を提示することを目的とした。研究は、海外現地調査と内外の各種文献資料の蒐集によって行った。本年度の現地調査は、オーストラリアのアポリジニとニュージーランドのマオリについて実施し、アメリカのアーミッシユについては国内外の文献資料による分析を行った。その結果、これら3つの社会においてはいずれも、現代の情報化社会の中で、それぞれの伝統的ライフスタイルを守ろうとする試みが、情報活動、特に、メディアや教育との関係においてみられる事が明らかとなった。このうち、アーミッシュの伝統的ライフスタイルと食情報、教育との関係についての結果を、3つの論文にまとめて報告した。そして、彼ら自身が発行するメディアFamily Journalとアーミッシュ学校における教科書の分析によって、アーミッシュ社会における、食および健康関連情報の主体的管理が、アーミッシユ社会における伝統的ライフスタイルの保持に大きな寄与をしていることを明らかにした。さらに、アメリカにおけるメディア、教科書との比較分析より、彼らの社会および現代社会が、今後持続可能となる要件を情報活動の観点から明らかにした。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 杉原利治, 大藪千穂: "アーミッシュの伝統的食生活を通してみた持続可能な社会の展望(1)"食生活研究. 23巻1号. 9-15 (2002)

  • [文献書誌] 杉原利治, 大藪千穂: "アーミッシュの伝統的食生活を通してみた持続可能な社会の展望(2)"食生活研究. 23巻2号. 17-26 (2003)

  • [文献書誌] 大藪千穂, 高松一恵, 杉原利治: "Amish Education 3. Analysis of History Textbooks"岐阜大学教育学部研究報告 教育実践研究. 5巻. 1-25 (2003)

URL: 

公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi