研究分担者 |
石井 和克 金沢工業大学, 工学部, 教授 (20151318)
片山 博 早稲田大学, 理工学部, 教授 (60091849)
市村 隆哉 日本大学, 商学部, 教授 (60063682)
宿 元明 広島大学, 経済学部, 助手 (80325141)
加茂 紀子子 日本大学, 商学部, 助教授 (10256795)
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研究概要 |
わが国自動車製造業はASEAN諸国が締結した自動車部品相互補完協定(BBCスキーム),ASEAN自由貿易地域構想(AFTA),共通効果特恵関税制度(CEPT),ASEAN産業協カスキーム(AICOスキーム)等の様々な特恵関税制度を活用して,自動車部品相互補完生産システム(Global Complememary Production Systems : GCPS)を構築してきた.本研究は,ASEAN5ヵ国(タイ,マレーシア,インドネシア,フィリピン,シンガポール)のわが国現地企業を対象に生産・在庫・物流に関する実情を聞き取り調査して,アジアカー構想と部品の相互補完生産の実情と課題を把握し,グローバルシステムとしての販売・生産・在庫・物流情報システムを設計することを目的とするものであり,本年度はフイリピン及びインドネシアで現地調査を実施した.本年度の研究実績は次のとおりである.・(1)フィリピン及びインドネシアで,主として,トヨタ自動車及びデンソーの現地企業を対象に,販売・生産・在庫・物流に関する現地調査を行い,相互補完生産システムの実情及び課題を把握した.(2)相互補完生産システムの情報及び物の流れをもとに,ASEAN域内における生産拠点の配置に関する数式モデルを構築して理論的解析を試みた.(3)シンガポールを物流拠点とする輸送モデルを構築して輸送方法に関する理論的解析を試みた.(4)技術移転を視野に入れて,管理システムの違いを調査した.以上の研究で得られた成果を国内外の学会で報告するとともに学術雑誌に投稿した.また,日本学術振興会研究成果公開促進費の助成を得て,平木,市村,片山,石井,加茂共著による「国際協力による自動車部品相互補完システム」(溪水社)を刊行し,研究成果を公開した.
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