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2004 年度 実績報告書

台湾集集地震により被災した橋梁の損傷メカニズム推定のための詳細調査

研究課題

研究課題/領域番号 14404001
研究機関九州工業大学

研究代表者

幸左 賢二  九州工業大学, 工学部, 教授 (00315160)

研究分担者 山口 栄輝  九州工業大学, 工学部, 教授 (90200609)
庄司 学  筑波大学, 機能工学系, 講師 (60282836)
高橋 良和  京都大学, 大学院・工学研究科, 助手 (10283623)
キーワード集集地震 / 耐震 / 地盤被害 / 橋梁 / 断層変位 / 桁衝突
研究概要

2基の橋梁に対して詳細設計図および地質データに基づく動的解析を実施し,損傷状況および損傷程度の対比から,解析の再現性を評価するとともに,損傷原因の推定を実施し,以下の結果が得られた.
1)集鹿大橋(PC斜張橋)
・入力地震特性の違いにより応答が異なり,長周期成分が卓越するTCU068波形に対し,PC斜張橋のような長周期構造物の場合は応答が大きくなる危険性があることが分かった.
・橋軸直角方向における主塔基部の損傷原因について,高次の変形モードが影響していることが分かった.また,短周期成分が卓越するTCU074の場合は9次モードが,長周期成分が卓越するTCU068の場合は1次モードが卓越するというように,同じ主塔基部が損傷する場合においても入力地震動の特性の違いにより,損傷時における変形モードが異なることが分かった.
・鉛直地地震が主桁、主塔および橋脚の応答に与える影響は小さいが、ケーブル張力に与える影響が大きいことが確認された.
2)長康橋
・既設の多径間桁橋を対象に,橋桁端部にゴム材等の間詰材を充填する耐震補強工法を提案した.
・解析モデルの構築に際し,過去の地震被害の詳細分析結果をもとに,橋台部の破壊形態と背面土の抵抗を含めた橋台部の抵抗特性の評価とモデル化の根拠を示した.
・橋台部の水平抵抗を考慮した桁衝突解析を実施し,対象橋梁の大規模地震時の応答特性を把握するとともに,桁遊間量をパラメータとした解析を行い,桁遊間量と地震応答の関係を整理した.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 間詰材充填工法による橋台の水平抵杭を考慮した耐震補強効果2005

    • 著者名/発表者名
      田崎賢治, 幸左賢二, 阿部弘典
    • 雑誌名

      構造工学論文集 Vol.51A

      ページ: 649-656

  • [雑誌論文] Reduction of Seismic Inertia Force by the Application of Filling Materials to Girder Ends2004

    • 著者名/発表者名
      Kenji Tasaki, Kenji Kosa
    • 雑誌名

      Proceeding of the 19^<th> U.S.-Japan Bridge Engineering Workshop Vol.19(印刷中)

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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