研究課題
1.スリチュム寺院(Wat Sri Chum)の堂内に設置した温・湿度記録計による計測結果をもとに、堂内の環境をシミュレーションし、覆屋を架けた場合の効果について検討した。2.研究サイトであるスリチュム寺院とサシ寺院(Wat Sa Si)において、仏像の保存における覆屋設置効果および合成樹脂含浸による強化防水処置効果のモデル実験ならびに実際の処置実験を行った。両方の寺院にあるほぼ同じサイズの中型仏像は、同じように生物の繁殖によって黒化し劣化している。これらの仏像をクリーニングした後、スリチュム寺院の仏像には簡易覆屋を架け、サシ寺院の仏像は撥水性シリコーン樹脂で強化、防水を行い、これらの状態を観察するとともに定期的に含水率を測定した。3.新しいタイプの微生物(藻類、地衣類、コケ類)除去剤について、スリチュム寺院とサシ寺院に置いて施工実験を行った結果、きわめて効果的であることが確認された。4.関連調査として、カンボジア国アンコール遺跡群ならびにベトナム国ミソン遺跡の調査を行った。5.3年間の調査、研究成果と関連の研究結果をまとめた総合的な研究成果報告書を編集し刊行した。
すべて 2005
すべて 雑誌論文 (6件) 図書 (1件)
土と基礎<(社)地盤工学会誌> 2005/3
ページ: 23-27
Conservation of Monuments in Thailand(III)
ページ: 66-75
ページ: 43-50
ページ: 35-42
ページ: 56-65
ページ: 76-82