2003 年度実績報告書

松花江流域における積雪分布調査と融雪流出予測システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号	14404019
研究機関	長岡技術科学大学
研究代表者	早川典生長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (70143815)
研究分担者	富所五郎信州大学, 工学部, 教授 (30021025) 川田邦夫富山大学, 極東地域研究センター, 教授 (20019003) 陸旻皎長岡技術科学大学, 工学部, 助教授 (80240406) 渡辺伸一 (株)アルプス雪氷技術研究センター, 課長宮下文夫 (社)北陸建設弘済会, 副参事
キーワード	流出解析 / 融雪 / 凍土
研究概要	1.嫩江支流域における積雪量把握嫩江支流域大興安嶺における積雪分布量把握のため人工衛星データなどについて種種検討した. 2.分布型モデルによる融雪流出解析松花江流域の支川,拉林河と甘河において,降水量,流量データを取得し,その分布特性を調べた.その結果,降水量分布に顕著な標高依存特性が見られた.また気温,冬季流量には温暖化の影響が顕著であった.特に冬季,春季河川流量は温暖化現象に対応して増加していることが確認できた.以上の結果から拉林河と甘河において,日データを用いて年間の分布型流出デルを開発し流出計算を行った. また,松花江全域を対象とした分布型流出モデルを開発し,1998年大洪水に適用した.

(6件)

[文献書誌] 宮下貴位, 早川典生, 陸旻皎, 熊倉俊郎: "中国松花江支川の甘河流域における流出特性の研究"第20回土木学会関東支部新潟会研究調査発表会論文集. 55-56 (2002)
[文献書誌] 上米良秀行, 熊倉俊郎, 陸旻皎, 早川典生: "分布型流出モデルを用いた1998年松花江洪水の再現"第20回土木学会関東支部新潟会研究調査発表会論文集. 45-46 (2002)
[文献書誌] Jingshi Liu,, Norio Hayakawa, Mingjiao Lu, Shuhua Dong, Jinying Yuan: "Winter streamflow, ground temperature and active-layer thickness in Northeast China"Permafrost and Periglacial Processes. 14.1. 11-18 (2003)
[文献書誌] Jingshi Liu, Norio Hayakawa, Mingjiao Lu: "Hydrological and geocryological response of winter streamflow to climate warming in Northeast China"Cold Regions Science and Technology. 37. 15-24 (2003)
[文献書誌] H.Kamimera, N.Hayakawa, Minjiao Lu: "Runoff Analysis of the 1998 Songhuajiang River Flood using the Distributed Hydrological Model"Proceedings of International Symposium on Disaster Mitigation and Basin-Wide Water Management. 123-131 (2003)
[文献書誌] Liu Jingshi, Norio Hayakawa, Minjiao Lu: "Hydrological Response of Winter Streamflow to the Climate Change and Degradation of Frozen Ground in Northeast China"Proceedings of International Symposium on Disaster Mitigation and Basin-Wide Water Management. 572-579 (2003)