研究課題/領域番号 |
14404020
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
赤松 純平 京都大学, 防災研究所, 助教授 (10027279)
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研究分担者 |
駒澤 正夫 独立行政法人産業技術総合研究所, 地球科学情報研究部門, 主任研究官 (40357025)
西村 敬一 岡山理科大学, 総合情報学部, 教授 (60025468)
矢野 孝雄 鳥取大学, 教育地域科学部, 教授 (30133151)
盛川 仁 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助教授 (60273463)
中村 佳重郎 京都大学, 防災研究所, 助手 (20135510)
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キーワード | 中国雲南省麗江盆地の基盤構造 / 麗江-剣川断層 / 重力探査 / 地殻変動GPS観測 / 地震被害集中線 |
研究概要 |
初年度の研究活動として、中国雲南省の麗江-剣川断層およびこれに共役な雪山断層の構造とテクトニックス、およびそれらと麗江地震時の盆地内における被害集中との関係を明らかにするために、4回の研究会を開催し、約2週間の現地調査を行った。 第1回研究会(平成14年6月21日、於・岡山理科大学、分担者全員):日中共同研究の方針・調査項目の検討。 第2回研究会(平成7月22日、於・中国上海、赤松・矢野・西村・中国雲南省地震局蒋楽群):現地調査の詳細打ち合わせ。 麗江盆地現地調査(平成14年9月15日〜同30日、日本側は赤松・矢野・駒澤・西村・中村、中国側は蒋楽群他5名):麗江-剣川断層と雪山断層の地質踏査および麗江盆地の地形と災害集中域のマッピング、断層運動調査のためのGPS測位(5地点)、麗江盆地および拉市盆地の重力測定。 第3回研究会(平成14年12月20日、京都大学防災研究所、分担者5名および研究協力者1名):麗江盆地・拉市盆地の調査結果の検討と来年度計画。 第4回研究会(平成15年3月24日、分担者5名および研究協力者2名、雲南省地震局蒋楽群):今年度研究の総括と来年度の計画。 これらの結果、麗江盆地の地形が大規模な地質構造・地史との関連で把握され、麗江盆地における地震被害が雪山断層の盆地内延長上および表層堆積地質境界に集中していた可能性が指摘された。また、重力のブーゲー異常から拉市盆地の基盤が東西で大きく異なることが示唆され、マイクロゾーニングの新たな問題が提起された。なお、地形解析のために衛星画像解析が平行して進められている。
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