研究課題/領域番号 |
14404021
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
村本 健一郎 金沢大学, 工学部, 教授 (70042835)
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研究分担者 |
久保 守 金沢大学, 工学部, 助手 (90249772)
川西 琢也 金沢大学, 工学部, 助教授 (80234087)
藤田 政之 金沢大学, 工学部, 教授 (90181370)
御影 雅幸 金沢大学, 薬学部, 教授 (50115193)
鎌田 直人 金沢大学, 自然科学研究科, 助教授 (90303255)
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キーワード | 東アジア地域 / 人工衛星データ / 植生 / 現地調査 / 国際研究者交流 |
研究概要 |
地球温暖化問題において、二酸化炭素の吸収源として森林が注目されている。森林が吸収あるいは固定する二酸化炭素の量はどのくらいか、健全な森林をつくるあるいは維持するにはどのような活動が必要かなどの多岐にわたる課題を解決する必要があり、より強力な森林管理システムの開発が求められている。その中で樹木が吸収する二酸化炭素の量の科学的な評価と森林の定量的評価が重要である。そこで、平成15年度は1.森林の二酸化炭素吸収量測定2.衛星画像による森林の定量的評価に関して調査および研究を行った。 1.森林の二酸化炭素吸収量測定 森林総合研究所東北支所を訪問し、安比二酸化炭素動態観測施設の見学および森林と二酸化炭素の吸収に関して討論した。この施設では、ブナ林と大気との間の二酸化炭素の収支を測定するために、1999年9月から高さ30mの観測タワーに各種センサーを取り付け、乱流変動法による解析を行っている。森林における二酸化炭素の動態を高精度で把握し、吸収量の評価方法の確立が期待される。 2.衛星画像による森林の定量的評価 森林の定量的な評価では、面積だけでなく、樹木の大きさと種類を把握することが重要である。広域にわたる継続的な定量的評価のためには、高解像度衛星データの活用が不可欠である。そこで、樹冠の識別が可能な地上解像度1mのIKONOS衛星画像を使用した。日本の多くの森林では樹木同士が密接して、その境界が入り組んでいるため、空間的な画像特徴量に基づき、樹冠検出および樹種判別を行う手法を開発した。
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