| 研究課題/領域番号 |
14405029
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| 研究機関 | 名古屋大学 |
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研究代表者 |
並河 鷹夫 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科・文部科学教官, 教授 (70111838)
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| 研究分担者 |
西堀 正英 広島大学, 大学院・生物圏科学研究科, 文部科学教官・助手 (80237718)
山縣 高宏 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 文部科学教官・助手 (50242847)
野村 こう 東京農業大学, 農学部, 助教授 (60277241)
黒澤 弥悦 岩手県前沢町立牛の博物館, 学芸員
万年 英之 神戸大学, 農学部, 文部科学教官・助教授 (20263395)
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| キーワード | カンボジア / 在来家畜 / 近縁野生種 / 動物遺伝資源 / 集団遺伝学 |
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| 研究概要 |
本研究はカンボジアにおける在来家畜、その近縁野生種及び野生小型哺乳類の遺伝学的調査を行い、それらの保全と活用の施策の基盤を形成することを目的として実施された。本年度はまず8月18日から24日にかけて予備調査として2名の研究者が現地を訪れ、カウンターパートの王立農業大学校(RUA)のスタッフと調査実施の概要について打合せを行った。またプノンペンで各種家畜の形態観察とスンクスの捕獲調査を行った。第1回の本調査は12月19日から翌年1月15日にかけて研究協力者2名を含む7名が参加し、RUAのスタッフ及び学生の協力のもとに実施した。調査地域はプノンペンと南部のタケオ、カンポット、クロンプレシアヌーク及びココン、トンレサップ湖周囲のコンポントム、シェムリアップ、バンテイメアンチェイ、バッタンバン及びコンポンチャンである。調査対象動物数とその内訳は、血液試料採取したものが牛110頭、水牛63頭、ヤギ78頭、豚34頭、鶏及び野鶏272羽、鶏卵採取が93個、体尺測定を行ったものが牛94頭、水牛62頭、ヤギ35頭、豚3頭、毛色等の形態観察を行ったものが予備調査時も含めて牛約16,000頭、水牛約3,400頭、ヤギ78頭、馬280頭、豚36頭、鶏羽、犬918匹、猫136匹、小型野生哺乳類の捕獲がスンクス86匹、ラット20匹であった。採取した試料から現地において血液分離、卵白分離を行い、酵素蛋白の電気泳動法による分析とDNA試料の粗抽出、捕獲野生動物の解剖を行った。各種動物のDNA試料は持ち帰り各研究分担者において現在詳細な分析を進めている。また各種データの統計解析、集団遺伝学的分析も現在行っている最中である。
来年度はカンボジア東部を重点に今回行わなかった地域での調査を実施する予定である。最終的に分析された各動物種のデータから、近隣諸国の家畜集団との関連やカンボジアにおける家畜遺伝資源の特徴を明らかにする。
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