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2002 年度 実績報告書

先端情報技術を用いたモウコガゼルの越境移動経路の解明と生息環境のモニタリング

研究課題

研究課題/領域番号 14405039
研究種目

基盤研究(B)

研究機関東京大学

研究代表者

恒川 篤史  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (60227452)

研究分担者 篠田 雅人  東京都立大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (30211957)
高槻 成紀  東京大学, 総合研究博物館, 助教授 (00124595)
キーワードモウコガゼル / PTT / アルゴスシステム / 移動経路 / 長距離季節移動 / モンゴル / GPS首輪 / 植物生産力
研究概要

平成14年10月17〜19日に、モンゴル東部(Dornogobi Aimag)においてモウコガゼルの捕獲作業を行い、5頭を捕獲し、うち2頭に送信機を装着した。その後、モンゴル南部(Omnogobi Aimag)に移動し、10月25〜29日に捕獲作業を行い、4頭を捕獲し、うち2頭に送信機を装着した。
捕獲方法は、追い込みに良さそうな地形を探し、長さ300m、高さ1.5m程のネットをU字型に設置する。ガゼルがネットに向かうように追い込んだり、ネットにかかったときに押さえ込んだりする役をする人を、ネットの背後や両端から数10m間隔で配置し、ガゼルから目立たないように待機する。車2〜3台で数km先からガゼルをネットに追い込んで捕獲した。
装着した送信機はTelonics社ST-18A3200VHFビーコン付(550g)。設定は、PTT8時間オン、160時間オフ(寿命760日)、VHF12時間オン、12時間オフ(寿命780日)とした。送信は、磁石をはずした時点(捕獲時)でスタートし、位置データはArgosシステムによりインターネットで入手される。各個体、捕獲日から1週間間隔でデータが更新される。
平成15年3月時点での位置データ取得状況は、4個体とも順調に位置データが送信されている。東部の2個体については、累積移動距離はともに400kmを越えたが、移動方向や経路は個体によって異なり、1個体はまず北西方向に移動してから一旦捕獲地点付近に戻りさら南東に移動した。南部の個体は、ともに山脈に沿って西へ直線的に移動した。2個体のこれまでの移動距離はそれぞれ390kmと240kmである。山脈に沿った移動ではあるが、捕獲地点(標高約1400m)から低標高地域へと移動しており、より長い距離を移動した個体では約600m、もう1個体も約400m低い地域に移動した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Jiang, Z., Takatsuki, S., Wang, W., Li, J., Jin, K., Gao, Z.: "Seasonal changes in parotid and rumen papillary development in Mongolian gazelle (Procapra gutturosa Pallas)"Ecological Research. 18・1. 65-72 (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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