研究課題/領域番号 |
14406018
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
竹内 二士夫 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (70154979)
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研究分担者 |
佐久田 博司 青山学院大学, 理工学部, 助教授 (10170630)
針原 伸二 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (40198932)
沢田 哲治 東京大学, 医学部附属病院, 助手 (50235470)
桑田 昇治 帝京大学, 医学部付属市原病院, 助教授 (00241993)
石川 雄一 癌研究会, 癌研究所, 主任研究員 (80222975)
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キーワード | RA / SSC / リウマチ疾患 / 東アジア / 台湾 / 韓国 / 遺伝子 / 民族差 |
研究概要 |
本研究は、日本、韓国、台湾、タイのリウマチ性疾患のMHC及び、それ以外の既報の遺伝要因の共通性とその差違を検討する事からこれらの疾患の遺伝背景、病因を解明する事と、サンプル資料の収集及びサンプルバンク、データバンクの作成を目的とする研究である。本年度は、ソウル大学朴明姫教授、栄永旭教授、台湾大学余家利教授、高雄大学陳忠仁教授、マヒドン大学Molasit教授、Pattanakitsul助教授と共同研究について討議し、以下の成果を得た。1)疾患は当面RA、SSc、Werner症候群(WS)を対象とし、台湾とはBehcet(BD)についても検討する。共同研究がすすめばSLE、PMについても検討する事とした。2)患者はRA100、SSc50、BD40とした。WSについては患者の発見をめざす事とし、レクチャーを各国で施行した。対象は100とする。3)共通臨床カードを作成し、データーベースフォームの原案を作成した。来年度以降これを完成しネットワークでの利用をめざす。4)各疾患各に必須な自己抗体を決め、抗RNA polymerase抗体はソウル大が測定する等分担を決めた。又5)研究対象とする遺伝子(マーカー)を決め、分担を決めた。日本はHLA-DR、TNF、CTLA-4、MBP、ESTを分担する。CTLA-4、HLA-DR、TNF、ESTについては基礎検討を開始した。6)インフォームドコンセントは、各国で各医師が得る事とした。以上に基き、サンプル収集を開始し、正常人100検体を収集した。協力医療機関として、金沢リハビリテーション病院(村山先生)、新潟大学(羽生先生)、慈恵医大(山田教授)、等の御協力も得られる事となった。又、WSについては、大塚病院後藤先生の御協力が得られた。海外諸国との共同研究は、概ね順調にすすんでいるが、タイに関してはサンプリング、データー提供及び研究資金の調達に関して等で合意が未だ得られておらず、来年度に再度協議する予定である。合意が早期に得られない時は、他の国との共同研究を先行していくつもりである。
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