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2002 年度 実績報告書

現代哲学および現代人間科学に対するハイデガー哲学の意義の解明

研究課題

研究課題/領域番号 14510003
研究機関東京大学

研究代表者

門脇 俊介  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (90177486)

キーワードハイデガー / 行為 / 第三世代の認知科学 / 感情 / 表象主義 / 半表象主義 / 表現主義
研究概要

ハイデガー哲学と現代の認知科学の関係についての、日本のみならず世界における先駆的な研究論文集、『ハイデガーと認知科学』(信原幸弘と共編、産業図書)を出版した。そのなかで、内的表象に訴えない行為の生成の過程を論ずるハイデガーの議論が、認知科学第三世代の研究にどのようなインパクトを持つかを検討し(序論)、さらに、ハイデガーの感情論が、現代認知科学に対してどのような批判と新しい理解を提示しうるのかを、検討した。後者の論文は、2002年5月の国際会議「Phenomenology as Bridge between West and East」において「Cognition and Emotion : A Heideggerian Approach」として発表され、Continental Philosophy Review(近刊)に掲載予定である。認知から行為に至るハイデガーの「反表象主義」を、現代の認知科学で議論されている新しい表象概念の光のもとで検討し直す作業を行い、2003年3月の国際会議「UTCP International Symposium : Redefining Philosophy in the 21st Century」において、「Heidegger and Representationalism」として発表した。ハイデガーの言語論を論ずる基礎作業としての、分析哲学とハイデガー哲学の関連については、2002年12月の現象学社会科学会で「ハイデガーと分析哲学」として発表した。ハイデガーの言語論を特徴づける「表現主義」については、その解明の一部を、「ニーチェの「囲い」に抗して」『思想』(2003年4月号掲載予定)において行っている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 門脇俊介: "ニーチェの「囲い」に抗して-反自然主義のもう一つ別の可能性"思想. 948. 1-18 (2003)

  • [文献書誌] 門脇俊介, (信原幸弘と共編): "ハイデガーと認知科学"産業図書. 316 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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