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2002 年度 実績報告書

ヴィーコの社会存在論に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 14510016
研究機関東京電機大学

研究代表者

石村 多門  東京電機大学, 理工学部, 助教授 (50256624)

キーワードヴィーコ / 社会存在論 / アリストテレス / 数学 / パドヴァ・アリストテレス主義 / 分析論後書 / 公理的方法 / 数理存在論
研究概要

ヴィーコの社会実在論のヒントは、数学的対象の実在論にあった。物理世界と異なり、感覚に与えられない数学的対象が数学的認識に先立って存在するか否かは、まさに感覚に与えられない社会を実在として捉え、この実在に対する経験科学として社会科学を位置づけようとする試みにとって、決定的な試金石となったからである。そこで、本年度は、アリストテレスによる数学の基礎づけと数学的対象の存在論の検討を行なった。
その成果として、アリストテレスの論証理念が、デカルト以来の近代の演繹理念といかに異なるかを実証し、その論証理念がエレア派-プラトン主義の真知主義を批判するための公理的方法の提唱であったことを明らかにし、さらには、それが16世紀のパドヴァ・アリストテレス主義における「数学の確実性」論争や「往復論証」の理念を介して、ガリレオの新科学にいかに継承されていくかを解明した。
今後は、アリストテレスの数理存在論が、プロクロスの批判を介して、ヴィーコの社会存在論の構想へといかに繋がるか、その経路を検証し、17世紀科学論の基本的構図を明らかにしながら、所期の研究目的であるヴィーコの社会存在論の歴史的地位と今日的意義の解明を完成させたいと考える。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 石村 多門: "アリストテレスによる公理的方法の発見"東京電機大学理工学部紀要(人文・社会編). vol.25. (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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