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2004 年度 実績報告書

ジャイナ教白衣派文献Visesavasyakabhasyaを中心とする総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 14510030
研究機関都城工業高等専門学校

研究代表者

藤永 伸  都城工業高等専門学校, 一般科目, 教授 (70209071)

キーワードジナバドラ / Visesavasyalabhasya / 聖典注釈文献
研究概要

本年度は三年間の最後の一年にあたり、研究全体を纏める活動を行い、それにふさわしい成果を挙げることができた。この成果は大きく分けて以下の2つに纏めることができる。
1)まず前年度までに作成したジナバドラ作Visesavasyakabhasya(以下VABhと略す)の仮説的本文を回覧し、また自ら検討し最終的な本文を作成した。更に、この本文を電子化する作業を行った。従来は冊子態でのVABhのみであったが、時代に即応した形態で、かつ厳密な本文をもつものが出現した。これによってVABh本文に現れる単語や語句の検索が容易に行えるようになった。またこれまで偈文の索引は存在したが、上記の電子化によって半偈単位での検索が容易にできるようになった。
2)次にVABhを引用する文献、引用場所、引用されるVABhの偈文番号および異読の有無を記載する表を作成した。検討した文献はジャイナ教聖典への各種注釈が主であるが、いわゆる哲学期における各種文献も調査した。これによって後代におけるVABhの引用に一定の傾向があることが判明した。つまり、認識論を論じる部分からの引用および業論に関する文の引用が圧倒的である。また、この引用表を利用することで作成した本文の読みを確認することができた。
なお付随的に偈文番号の相互関係表を作成した。現在使用されているVABhの刊本の偈文番号にはかなりの相違があるので研究書で言及されている番号は偈文が同じでも異なる場合が多く、とまどうことがある。この不便さを解消するためのものである。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Dharma and Adharma in Jania Philosophy2005

    • 著者名/発表者名
      FUJINAGA Sin
    • 雑誌名

      Studies in Jaina Histroy and Culture 1(forthcoming)

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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