研究概要 |
エリアーデ研究の一つの成果として、エリアーデを編集主幹とする没後出版である、マクミラン社(ニューヨーク)から刊行のThe Encyclopedia of Religion,16 volumes(1987)のテーマ別抜粋版Religion, History, and Culture : Selecttions from The Encyclopedia of Religionのうち、Lawrence E.Sullivanの編集によるHidden Truthes : Magic, Alchemy, and the Occult (Macmillan,1987,1989)を共訳の上、出版した(エリアーデ主編『エリアーデ・オカルト事典』鶴岡賀雄・島田裕巳・奥山倫明訳、法藏館、2002年)。同書中、私が翻訳を担当した項目には、エリアーデが1930年代のルーマニア時代から関心を抱いていた主題についての、彼自身による論文「錬金術とは何か」がある。 また10月には文献収集等を目的としてルーマニア・ブカレストを再訪し、ルーマニア・アカデミー哲学心理学研究所において、東京大学教授鶴岡賀雄氏との共同セミナーを開催した。そこで発表した論文"A History of Religion of the Other; Eliade's Dialogical Methodology"については、ブカレスト大学歴史学科Eugen Ciurtin氏を中心とするルーマニア宗教学会を通じて、同学会機関誌Archaevs : Etudes d'Histoire des Religions/Studies in the History of Religions、ならびにスロヴァキア共和国、教会-国家関係研究所年鑑に収録されることになっている。
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