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2002 年度 実績報告書

豊川水系に見る十一面観音と津島神社の分布と文化的背景の考察

研究課題

研究課題/領域番号 14510036
研究機関東海学園大学

研究代表者

春日井 真英  東海学園大学, 人文学部, 助教授 (60194750)

キーワード鬼 / 天竜水系 / 豊川水系 / 春祭り / 秋祭り / 笹踊り / 返閇
研究概要

平成14年度、主に豊橋、豊川近辺の祭礼および寺社の資料収集を中心に行った。豊川、豊橋近辺の祭礼で鬼が出てくる事例は現在確認されているだけで19例。しかし、未確認の地域がまだ存在することが知られている。そのため、事例収集にはまだ時間がかかる見込み。また、祭礼が同一日に重なって行われているため、申請者が確認できたモノは6例にすぎない。しかも、春に限って行われるところと、秋のみのところ、また双方で行うなど未確認のところが多く、充分に把握できていない。
しかし、鬼が出てくる祭礼を有する神社は主として素盞鳴神社であり、豊橋の鬼祭で有名な安久美神戸神明社、石巻神社などは希な事例と見ることができる。だが、これらの神社名は明治5〜6年に変更されたものが多く、一概に論じることはできない。また、明治期にこの「鬼」をはじめたと言うところも耳にすることがある。しかし、一時にこの種の祭礼がどこかから継承され、行われたと考えるには問題も残る。
このほか、笹踊りもこれら神杜での祭礼で見ることができるわけだが、顔を隠し、大きく足を挙げ、大地を踏みしめるこれらの動きをも花祭などで見る返閇という鬼の所作の中に含めて考察することができると考えている。申請者はこれらの祭礼の背景に鉄の文化が存在するのではないかという仮説を有している。そのためにはさらに静岡、岐阜、三重などでの資料調査の必要が生じてくると考えている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 春日井 真英: "豊川水系に見る「鬼」-鬼に見るその民族的性格-"東海学園大学 学術研究紀要. 第8巻2号(未定). (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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