1.平成14年9月、11日間にわたって、アメリカ合衆国テネシー州ナッシュヴィル市およびチャタヌーガ市において、研究課題についての調査を行った。 2.ナッシュヴィル市においては、おもにヴァンダービルト大学の教育学、法学、宗教学の研究者にインタビューを行い、アメリカにおける公立学校における宗教教育の現状について聞き取り調査と資料収集を行った。 3.ヴァンダービルト大学の大学内にある"Freedom Forum"を訪問し、資料収集とインタビューを行った。同Forumは、米国憲法修正第1条(政教分離・信教の自由・表現の自由)をアメリカにおいて実質化するためのNGO機関であり、研究課題についての重要な情報を入手することができた。 4.ナッシュヴィル市教育委員会の教育長とインタビューを行い、ナッシュヴィル市の公教育における宗教教育の現状についての情報を得ることができた。南部のナッシュヴィル市においても、近年、イスラーム教徒の住民の増加など、「多文化・多宗教的」状況が現われてきており、東部や西部の大都市における状況と同様の対応が必要となってきている。 5.チャタヌーガ市においては、テネシー州立大学チャタヌーガ校において、資料収集と研究者へのインタビューを行った。とくに同市が取り組んできた"Character Education"についての情報収集が中心となった。 6.次年度は「多文化・多宗教的」状況の進んでいるサンフランシスコ地域での調査を行う予定である。
|