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2002 年度 実績報告書

近代日本美学史における亀井茲明の功績

研究課題

研究課題/領域番号 14510071
研究機関神戸女学院大学

研究代表者

浜下 昌宏  神戸女学院大学, 文学部, 教授 (60208577)

キーワード近代日本美学 / 亀井茲明 / 津和野本学 / 森鴎外 / 近代ドイツ美学
研究概要

平成14年度中に行った調査等の作業と成果は以下の通りである。
1、東大総合図書館所蔵亀井文庫の調査:(1)6月3日(月)、(2)8月5日(月)、(3)12月6日(金)(貴重本の一部を閲覧)
2、亀井家御当主亀井茲基氏との会見:10月7日(月)霞会館(亀井茲明関係資料の種類・保存場所等について教示を得る。)
3、津和野における調査:
(1)9月13日(金)-16日(月):松島弘氏(郷土史家、前津和野高校校長)と古山琢磨氏(前温故館支配人)に会見。郷土館、町立図書館(旧養老館)、森鴎外記念館、西周・森鴎外旧居などを訪問。文献資料を教示される。
(2)12月22日(日)-24日(火):松島氏に会見。同じく亀井茲明のコレクションの研究をされている木下直之氏(東京大学文学部)のグループと合同で、亀井茲基氏の案内で亀井温故館において資料調査。町立図書館、亀井家墓地などを訪問。
以上の調査の結果、次のような反省と認識を得た。
1、津和野の歴史、とくに近代日本における、さらに特に明治維新政府における津和野藩関係者の役割・貢献について再認識した。そこで、2、亀井茲明の精神風土として津和野本学についての研究を進める必要を実感。
3、亀井茲明の自筆文書の所在・行方等の情報を得た。草稿類は第二次大戦の戦災によって焼失したが、書簡類は亀井家が保存。
4、木下氏のグループが写真・染織といった亀井茲明のコレクションの分析を主とするのに対して、本研究では彼の美学的関心を解明するという方向・位置付けを再確認した。
本年度の研究成果としては文書による公表はないが、口頭発表として以下の報告を行った。「津和野の人材と人脈-西周・森鴎外・大国隆正、ほか-」(平成14年12月19日(木):神戸女学院大学研究所専門部会報告):内容の目次は「序:津和野への関心;1、私の近代美学史研究:西周・森鴎外・亀井茲明;2、津和野が輩出した人材・人脈;3、日本の近代・近代化:大国隆正と西周;結語:人材はどのようにして育てられたのか?」-小藩であった津和野から明治維新期の先覚者(西周・大国隆正・岡熊臣、ほか)、すぐれた洋学者(西周・森鴎外)、そして近代国家建設を美学・美術的側面から構想した逸材(西周・森鴎外・亀井茲明)が何故に輩出されたのか、という問いに対する序論的な整理を行った。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Masahiro Hamashita: "Knowledge from outside ; knowledge for divertissement and Beyond"Diogenes. 50・1. 97-104 (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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