研究課題/領域番号 |
14510087
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研究機関 | 独立行政法人国立美術館京都国立近代美術館 |
研究代表者 |
内山 武夫 独立行政法人国立美術館京都国立近代美術館, 館長 (80099944)
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研究分担者 |
島田 康寛 独立行政法人国立美術館京都国立近代美術館, 学芸課, 課長 (20099948)
松原 龍一 独立行政法人国立美術館京都国立近代美術館, 学芸課, 主任研究官 (40270491)
池田 祐子 独立行政法人国立美術館京都国立近代美術館, 学芸課, 主任研究官 (50270492)
小倉 実子 独立行政法人国立美術館京都国立近代美術館, 学芸課, 研究員 (70311214)
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キーワード | 神坂雪佳 / 工芸 / 琳派 / 染織 / 京都美術協会 / 佳都美会 / 競美会 / 図案・デザイン |
研究概要 |
本年度は研究の最終年度として、本研究の中心人物である神坂雪佳と交流のあった画家や工芸家の関係について、報告書のかたちにまとめるべく資料の精査を行った。遺族のもとに残されていた膨大な一次資料についてはそのほとんどを館内に一時借用して、展覧会カタログと本研究の報告書で紹介すべく、館内で整理と研究を続け、あわせてまだ調査ができていなかった所蔵家、機関について調査を続行した。この結果、工芸と美術、西欧と日本、伝統と革新といったさまざまな領域や地域、時代を媒介する作家としての雪佳の位置づけが明確になったと思われる。 本研究の一部は既に平成15年度に開催した「神坂雪佳 琳派の継承・近代デザインの先駆者」展とその際に発行した詳細なカタログの中に反映されているが、この展覧会は本年度、アメリカのロサンジェルスカウンティ美術館とバーミングハム美術館(アラバマ州)を巡回した。この機会に海外所蔵の作品や資料について詳しい調査を進めることができた。 研究最終年度となる本年は神坂雪佳のみならず、琳派全体をより広い文脈で検証するという本研究の趣旨に基づいて、洋画と日本画のアール・ヌーヴォー、琳派と現代美術といったテーマに沿った研究も研究担当者によって進められ、これらを研究成果報告書として世に問うべく、現在、編集作業が進行中である。
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