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2004 年度 実績報告書

2交代制シフトの客観的眠気評価とその対策としての高照度光療法

研究課題

研究課題/領域番号 14510107
研究機関法政大学

研究代表者

高橋 敏治  法政大学, 文学部, 教授 (10171505)

キーワードシフト勤務 / 2交代制 / 高照度光 / 客観的眠気 / 主観的眠気 / 睡眠 / MSLT / 気分
研究概要

2交代性の勤務中の眠気によるパフォーマンスの低下や気分変化について、昼夜逆転のシフトを実験室でシミュレーションし、高照度光による睡眠と気分の変化を検討した。対象は心身とも健康大学生7名さ、平均年齢は21.9±0.80歳であった。実験の方法や内容について、事前に書面で説明し本人の承諾を得た。基準日後に10時間睡眠時間を位相交代させ、1回は室内光条件(DL条件)とし、もう1回は午後6時から4時間に2,500ルクス以上の高照度光を浴びさせた(BL条件)。シフト後の両条件で、睡眠ポリグラフ、多相性睡眠潜時テスト(MSLT)、VASやスタンフォード眠気尺度や自覚症状調べ、内田クレペリン加算テストなどの自覚症状テストを実施した。昼寝は禁止し、食事の時間も一定とした。睡眠パラメーターについては、BL条件ではDL条件に比較し、%Stage Wの増加傾向が認められた。自覚的な評価では、BL条件ではDL条件に比較し、VASのうちSleepyが低下する傾向、Feelingは上昇する傾向が認められた。自覚症状調べはBL条件で減少する傾向、加算テストはBL条件で増加が認められた。特に眠気はMSLTで、5回のうち2時、4時、6時のポイントで有意に睡眠潜時がBL条件で延長していた。BL条件では、自覚的な眠気、それに付随すると考えられる気分や身体的愁訴が改善していた。覚醒時には、自覚的な眠気が改選するだけでなく、客観的なMSLTによる眠気評価でも覚醒度上昇が認められた。シフト勤務時には、覚醒時に高照度を浴びることが、眠気の防止や覚醒度の維持に一定の効果があることが確認された。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2004 2003 2002

すべて 雑誌論文 (4件) 図書 (3件)

  • [雑誌論文] 昼間部と夜間部の大学生における睡眠・覚醒状態の比較検討2004

    • 著者名/発表者名
      高橋敏治
    • 雑誌名

      法政大学文学部紀要 49

      ページ: 65-74

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Comparison of a westward flight and an eastward flight in the circadian rhythms of plasma melatonin2003

    • 著者名/発表者名
      T Takahashi, et al.
    • 雑誌名

      Sleep and Biological Rhythms 1

      ページ: 163-164

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 時差ぼけの科学2002

    • 著者名/発表者名
      高橋敏治
    • 雑誌名

      教育学会誌 29

      ページ: 3-14

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Melatonin alleviates jet lag symptoms caused by an 11-hour eastward flight2002

    • 著者名/発表者名
      T Takahashi, et al.
    • 雑誌名

      Psych.Clin.Neurosci. 56

      ページ: 301-302

  • [図書] メラトニン研究の最近の進歩(内山真 編集)2004

    • 著者名/発表者名
      伊藤洋, 林田健一, 石野裕理, 高橋敏治, 佐々木三男
    • 総ページ数
      167-176
  • [図書] 臨床医のための睡眠・覚醒障害ハンドブック(大川匡子監修、内山真編集)2002

    • 著者名/発表者名
      高橋敏治
    • 総ページ数
      82-87
  • [図書] 睡眠障害の対応と治療ガイドライン(内山真 編集)2002

    • 著者名/発表者名
      高橋敏治
    • 総ページ数
      179-185

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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