(1)「高齢ドライバー特性」に関連する最新の知見を含んだ文献を新たに収集した。特に高齢者の視覚機能、高齢者の視認行動に関する知見を整理した。 (2)構築した「補償的運転行動」の実態を測定するための、自動車挙動・交通状況同時記録システム・車間距離測定システムを、実車において検証した。 ビデオカメラ、非侵襲的に搭載で出来る自動車挙動記録装置を用いて走行画像(前景、後景、ドライバーの動作、ドライバー顔部など)、速度、加速度、角速度、のタイムスタンプ付き時系列データを記録するシステムを構築し、データを収集した。 非侵襲的に搭載できるレーザー距離計システム(パソコンに接続可能)を搭載し、車間距離時系列データを記録した。その他、アクセル開度、ブレーキタイミング、ウィンカタイミングを測定した。 (3)上記システムに加え、非侵襲的に運転者の頭部の動き、眼の動きを測定できるシスデムを構築し、データ収集方法、分析方法などを検討した。 上記準備を経て、現在、実車実験を継続中である。50歳以上の運転者を「高年齢者群」、20歳.50歳までを「若齢車群」として、比較をすることによって、高年齢者の運転特性を明らかにすることを目指している。 更なるデータの分析・研究の総まとめに関する検討も並行して進行中である。
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