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2002 年度 実績報告書

心的外傷経験が行動と情動に与える影響について:乳児院群と家庭群の比較

研究課題

研究課題/領域番号 14510120
研究機関茨城大学

研究代表者

数井 みゆき  茨城大学, 教育学部, 助教授 (20282270)

研究分担者 有園 博子  茨城キリスト教大学, 短期大学部, 助教授 (70282366)
森田 展彰  筑波大学, 社会医学系, 講師 (10251068)
中島 聡美  常磐大学, コミュニティ振興学部, 助教授 (20285753)
林 延哉  茨城大学, 教育学部, 助教授 (60282274)
松村 多美恵  茨城大学, 教育学部, 教授 (70091866)
キーワード乳児の心的外傷障害 / 乳児の愛着障害 / 乳児院 / アセスメント
研究概要

14年度では、以下の2つのことを中心に基礎的な研究を行っている。
1)乳幼児の心的外傷経験についての文献を集めて、そのレビューを作成しつつある。ある程度以上の年齢(学童期後半)の子どもについてのトラウマ関連の臨床研究や実証研究の論文は存在するが、0歳から3歳までの乳幼児についての研究論文は非常に少ないことがわかった。
関連して、12月上旬にアメリカで開かれた「0〜3歳学会」に出席し、最新の情報収集を行った。これらの文献や資料などから、現在、論文を準備中である。
2)乳児院に月に数回出向き、乳児の観察と保育者への面接を実施してきた。乳児の行動観察は、実際に乳児院に預けられている虐待を疑う子どもの行動特徴を拾うために行った。保育者には、「少し他の子と比べて変わっている子ども」について、乳児院で関わってきた子どものことでその特徴や理由などをインタビュー形式で語ってもらった。これらのデータからは、乳児院にいる乳児で年齢や背景の特徴などから、虐待を疑わせる心的外傷障害や愛着障害についての記述を取り出し、1)での文献から得られた先行研究と照らし合わせて、アセスメントについての尺度項目や評定案を捻出中である。
15年度は上記の活動から、実際に尺度作成を行い、パイロットデータの収集を行う予定である。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 数井みゆき: "子ども虐待-学校環境に関わる問題を中心に-"教育心理学年報. 42(印刷中). (2003)

  • [文献書誌] R.Koide, C.P.Chien, S.Iizuka, N.Morita: "A Mass of Flesh : Schizophrenic Rorschach Percepts"Comprehensive Psychiatry. 43・6. 474-477 (2002)

  • [文献書誌] 中島聡美: "犯罪被害者のPTSDと治療の留意点"臨床精神医学. 31. 192-198 (2002)

  • [文献書誌] 中島聡美, 正木智子: "性暴力被害者への早期介入-ある民間被害者支援団体の相談事例の分析から-"トラウマティック・ストレス. 1・1. 63-67 (2003)

  • [文献書誌] 数井みゆき: "「母子関係研究の成果と問題点」日本家族心理学会(編)『子育て臨床の理論と実際』(pp.51・62)"金子書房. 215 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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