• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2003 年度 実績報告書

小動物とロボットをめぐる就学前児のコミュニケーション活動の生態学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 14510141
研究機関奈良女子大学

研究代表者

麻生 武  奈良女子大学, 大学院・人間文化研究科, 教授 (70184132)

キーワードロボット / 自然 / 生きもの / 就学前児 / 生命 / 心の理論 / 幼児教育
研究概要

本研究の目的は、就学前の子どもたちが自然生命体とどのように交流しているのかを人工疑似生命体との交流のあり方と比較分析することによって、自然な生命と交流することの発達的な意味を解明することにある。この目的のために、平成15年度に行ったことは、基本的にデータの収集と分析である。今年度行ったことは以下の8つの事柄である。(1)「参与観察」:幼稚園児たちが園の日常において生物(ザリガニ・ダンゴムシ・バッタ・亀・金魚・ウサギ)とどのように交流しそれらを媒介に互いにコミュニケーションしているのかを裸眼で観察しフィールドノートに記録した。(2)「ビデオ観察」:子どもたちが幼稚園において虫捕りをしているシーンや、飼育箱の虫やザリガニなどの世話をしているところや、飼育小屋のウサギや池の亀に餌をやっているところなどをビデオで録画を行った。(3)「ロボット犬と子どもの半実験的観察」:園の一室に作動するロボット犬を置き、年小児30名年中児22名をそれぞれペアで5分間自由に遊ばせた後、呼吸をしているかたたいたら痛いと感じるかなどを調べさせ、計8分間ほどビデオで録画した。(4)また、それらの子どもに、ぬいぐるみの犬の写真、アイボの写真、ドッグコムの写真、本物のウサギの写真などを見せて、それらの写真を「生きているか否か」「痛いと感じるか否か」など分類させ子どもの認識を探る調査を行った。(5)年長児42人年中児42人年少16人にアイボで8分間ほど遊ばせ、アイボが喜んだり嫌がったりするのか調べさせる実験も行った。(6)また、その子どもたちに、ウサギのビデオや、ねじで動く玩具の犬を見せ、それらが「生きているか否か」「喜んだり嫌がったりするのか」ということについても調査を行った。(7)昨年度の実験によるビデオデータの再分析・再カテゴリー化を行った。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 倉田 直美: "子どもはロボット犬をどうとらえるのか(1)-ロボット犬の内的状態についての理解-"日本教育心理学会第45総会「発表論文集」. 445-445 (2003)

  • [文献書誌] 麻生 武: "子どもはロボット犬をどうとらえるのか(2)-ロボット犬に対する働きかけの分析-"日本教育心理学会第45総会「発表論文集」. 446-446 (2003)

  • [文献書誌] 藤崎 亜由子: "子どもはロボット犬をどうとらえるのか(3)-ロボット犬に対する言葉かけの分析-"日本教育心理学会第45総会「発表論文集」. 447-447 (2003)

  • [文献書誌] 麻生 武: "子どもたちとロボットと自然の生き物"心理学ワールド. 第23号. 25-28 (2003)

  • [文献書誌] 麻生 武: "他者としてのロボット:発達心理学の視点から"発達(ミネルヴァ書房). No.95. 71-78 (2003)

URL: 

公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi