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2005 年度 実績報告書

小動物とロボットをめぐる就学前児のコミュニケーション活動の生態学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 14510141
研究機関奈良女子大学

研究代表者

麻生 武  奈良女子大学, 大学院・人間文化研究科, 教授 (70184132)

キーワード虫と子ども / 生命理解 / ロボットと子ども / ペット型ロボット / ペット / 生き物とロボット
研究概要

本研究の目的は、就学前の子どもたちが自然生命体とどのように交流しているのかを人工疑似生命体との交流のあり方と比較分析することによって、自然な生命と交流することの発達的な意味を解明することにある。この目的のために、平成17年度に行ったことは、大きく分類して2つある。
1つは、幼稚園児のデータを補足するために大学生で実験を行った。幼稚園での実験はアイボと短期間のインタラクションしか設定できなかった。大学生で長期間(1週間)のアイボとの交流が、現実の動物ペット(犬猫)との1週間の交流とどのように異なるのか、あるいは類似するのかを調べるために、新たな研究を行った。12名の研究協力者を得て、1週間アイボを家で飼ってもらい毎日日記を書いてもらった。また事前、事後のアンケートやインタビューも実施した。また、対照群として犬猫を飼っている協力者15名の同様の飼育日記を書いてもらい、その内容の比較も行った。疑似人工生命体であるロボットに対する「感情」や「態度」に、自然なペットに対しては表れない「感情」や「態度」があることが明らかになった。
2つめは、この4年間で行ってきた研究を総括するために、集めてきた観察や実験データを分析し、論文にまとめる作業をおこなった。特に16年度に行った、「ロボット犬と子どもの半実験的観察」データを分析すること、と幼稚園で継続して行ってきた生物との交流について、まとめる作業もおこなった。昆虫やウサギなどの小動物への関わり方の観察から得られた知見を、アイボのデータと理論的に総括する方向性を得るのために、文献学的な研究、理論的な研究を行った。これらは、冊子体の研究報告書にまとめた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 幼児はAIBOの「喜び」をどのように理解するのか?2006

    • 著者名/発表者名
      岩波 奈緒
    • 雑誌名

      日本発達心理学会第17回「大会発表論文集」

      ページ: 260

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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