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2003 年度 実績報告書

TVステレオタイピング―外国人出演者の言動とイメージ―

研究課題

研究課題/領域番号 14510166
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

萩原 滋  慶應義塾大学, メディアコミュニケーション研究所, 教授 (70134343)

研究分担者 相良 順子  聖徳大学, 人文学部, 専任講師 (20323868)
有馬 明恵  平成国際大学, 法学部, 専任講師 (10327124)
国広 陽子  武蔵大学, 社会学部, 教授 (10308017)
上瀬 由美子  江戸川大学, 社会学部, 助教授 (20256473)
キーワードステレオタイプ / ステレオタイピング / テレビCM / 外国イメージ / 番組視聴効果 / FIFAワールドカップ / ここがヘンだよ日本人 / バラエティ番組
研究概要

本研究は、偏見や差別に結びつきやすいステレオタイプの構築という点でのメディアの影響力、特に日本社会に広く浸透して多くの人々の主要な情報源となっているテレビのステレオタイピング機能を外国・外国人イメージを主題として広範かつ多角的に分析することを目的としている。それを実証するための検討素材として、文化的背景を異にする多数の外国人が出演して硬軟取り混ぜた多様なテーマに関して盛んな論戦を繰り広げた『ここがヘンだよ日本人』(TBS系)というバラエティ番組(1998年10月〜2002年3月)、サッカーファン以外の多くの日本人を巻き込んで巨大なメディアイベントと化した日韓共催のFIFAワールドカップに関するテレビ報道(2002年5月23日〜7月5日)を対象とした昨年度からの一連の研究(内容分析と質問紙調査)に引き続き、本年度は外国(西洋)イメージへの依存度が高いテレビCM(2003年6月2日〜8日)を素材とした研究を新たに実施した。日本のテレビCMに現れる外国要素(外国人、外国風景、外国語)の内容分析に基づいて、10年前の分析結果との比較やヘアケア関連のCM、日本という言葉が使用されたCMなどに対象を絞った分析を通じて、さまざまな角度から今日のテレビCMに反映される日本人の対外意識、西欧文化に対する複雑な心情や自意識の在り方についての考察を試みたのである。さらに2003年7月には小学生、中学生、高校生を対象とする質問紙並びに面接による調査を実施して、この年齢層における諸外国に関する知識や認識め発達とメディア利用の関係を検討すると共に、『ここがヘンだよ日本人』という番組が終了して間もない時期と約半年後に行われた2回の質問紙調査の結果を再分析して、特定の番組の視聴効果の持続性について検討し、メディア効果に関する新たな視点からの考察を行った。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 渋谷明子, 萩原 滋: "『ここがヘンだよ日本人』で描かれた外国イメージ"人間と社会の探求. 56. 1-19 (2003)

  • [文献書誌] 萩原 滋: "日本のテレビ広告に現れる外国イメージの動向"メディア・コミュニケーション. 54. 5-26 (2004)

  • [文献書誌] 国広 陽子: "テレビCMにみる日本人の自意識-単一民族社会の神話と「外国人」カテゴリーをめぐって"メディア・コミュニケーション. 54. 27-42 (2004)

  • [文献書誌] 有馬 明恵: "日本のテレビ・コマーシャルにみる異文化変容-ヘアケア関連CMの分析を中心に-"メディア・コミュニケーション. 54. 43-57 (2004)

  • [文献書誌] 相良順子, 萩原 滋: "メディアと子どもの外国イメージ-小中高校生を対象とした発達的研究-"メディア・コミュニケーション. 54. 59-73 (2004)

  • [文献書誌] 大坪寛子, 萩原 滋: "『ここがヘンだよ日本人』(TBS系)の番組視聴効果の持続性の検討"メディア・コミュニケーション. 54. 75-93 (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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