研究課題/領域番号 |
14510172
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研究機関 | 金城学院大学 |
研究代表者 |
松本 真理子 金城学院大学, 人間科学部, 助教授 (80229575)
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研究分担者 |
松本 英夫 東海大学, 医学部, 助教授 (90199886)
村上 隆 名古屋大学, 大学院・教育発達科学研究科, 教授 (70093078)
栗本 英和 名古屋大学, 情報文化学部, 助教授 (40144125)
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キーワード | ロールシャッハ法 / 子ども / 情報技術 / 簡易型ロールシャッハ法 / メンタルヘルス |
研究概要 |
1.情報技術を活用したロールシャッハ法解析・解釈およびデータ集積システムの実証的研究 (1)データ解析:日本人健常児童302名(幼稚園年長児から中学2年生)を対象に包括システムに準じて計量心理学的観点から解析を行い、発達的視点、国際比較(米国および仏国)の視点と時代比較(1958年の日本人児童データ)の視点から多角的に現代に生きる日本人健常児童の人格特徴を検討し、データベース化を行った(松本 2002、Matsumoto 2002)。 (2)システムの実施可能試験:2001年の試行調査において改善が必要とされたデータ入力に関するシステムの改良を行い、データベース化を整備した上で、臨床心理士 名を対象として2002年12月1日から2003年2月28日まで実施可能試験を行い、その後アンケート調査を実施した。 アンケート調査の結果、本システムの有効性と情報技術を活用したより効率的で精度の高い心理検査法が臨床現場で求められていることが示された(本結果は2003年度日本心理学会において発表予定)。 2.簡易型ロールシャッハ法の開発 児童期統合失調症児30名と統制群児童30名を対象に鑑別指標の導出を多変量解析により行った。結果は10変数による鑑別が可能であることと人間関係の認知に関する鑑別が3枚の図版で可能であることが示唆された。 3.今後の展開 上記の結果をふまえて簡易ロールシャッハ法の開発と人間関係の形成にかかわる支援の方法について研究を展開する予定である。
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