研究課題
基盤研究(C)
1.初年度に資料と「聞き取り」調査したS県権利養護センターとO府の障害者後見支援センターの比較検討、2.昨年度行ったK市職員等と障害者の討論、同年の孟氏、スミス氏と障害者の話し合い、3.「障害者生活支援センター」の相談内容の分析、4.民間の支援施設を作った孟氏、自らひとりの知的障害者の法的後見人になったスミスの体験談を文章化し、5.擁護、後見に関する日中米間の意識の差の検討、6.深刻な不登校になった障害児学級に通う自閉症児の事例の分析に併せ、「生活支援センター」経由でグループホームに入り、生活が変容していった重度の自閉症の青年の事例分析とその後の余暇活動に下記で昨年開発した「障害児者相談用発達診断用具」が効果的であることを確認した。「障害児者相談用発達診断用具」を用いてかかわることで、障害者がリラックスし、ねがいを聞きだせる効果も確認した。7.重症児者施設の職員からの聞き取りで後見人の選択・決定が困難であったことから、「市町村長申し立て」制度を検討した。8.平成15年度開発した「障害児者相談用発達診断用具」(「N-QZW発達診断用具」と命名)に関心を持った海外共同研究者・孟長寿の提案で、遼寧師範大学の張、同大学の魏らによって行われた195名の診断データが送られた。その統計処理を行い、20項目の発達年齢を求め、その信頼性の第1次検討を行った。9.「障害児者相談におけるねらいと考え方」をこれまで重ねてきた障害者の声、海外研究協力者からの「聞き取り」、本研究代用者の体験から整理した。これらから、障害児者のねがいを軸に生活支援と擁護・後見を効果的に行っていくための「障害児者相談・支援センター」モデルを作成し、図で示した。そのあり方は、自己完結的なものでなく、まず何でも相談できる相談センターを各地に作ると共に、後方支援機関につなげていく方式が望ましいという結論を得た。
すべて 2005 2004
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埼玉大学紀要教育学部(教育科学I) 54巻1号
ページ: 109-120
ページ: 121-132
ページ: 133-142
Journal of Saitama University, Faculty of Education 54(1)
埼玉大学紀要教育学部(教育科学I) 53巻1号
ページ: 41-46
ページ: 47-57
Journal of Saitama University, Faculty of Education 53(1)